南国ムードを味わい、喉が渇いたらビールでひと休み
「中国で最も好きな場所はどこ?」と聞かれたら、私は迷わず雲南省と答えます。何十もの少数民族が暮らし、北はチベット、南はベトナムやラオス、西はミャンマーなどと隣接するため、同じ省内でも全く異なる風情を醸し出し、何度行っても飽きることがありません。
そんな広い雲南省の中でも一番多く足を運んでいるのが「西双版納(シーサンパンナ)」。雲南省の西南端に位置し、主にタイ族が暮らしています。熱帯雨林気候に属し、6割以上の土地がジャングルに覆われ、そのジャングルには野生の象が生息しているそう。中国というより東南アジアだと思ったほうがしっくりくるかもしれません。
料理は「酸辣(酸っぱくて辛い)」の味付けが基本。タイ料理が好きな方なら好みの味付けだと思います(一度だけ美味しさのあまり食べ過ぎて胃腸炎を起こしたことがあるので、辛いものを食べ慣れていない方はほどほどに!)。
西双版納に来ると必ず買ってしまうのが、色鮮やかな布。派手な色使いと個性的な柄が多く、どれも本当にオシャレ! タイ族の女性たちがはく巻きスカートをその場で作ってもらうこともできます。
異国情緒漂う街並みを散策し、南国ムードを味わい、喉が渇いたらビールでひと休み。市場をブラブラしながら、山奥の村から土産物や農産物を売りに来た少数民族のおばちゃんたちと談笑。ただ、それだけが楽しくて仕方ないんです。
日本からはなかなか行きづらい場所ですが、時間に余裕がある際にはぜひとも訪れてみてください。
■西双版納
アクセス:昆明から西双版納自治州の州都・景洪まで飛行機で約50分
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