ワルシャワ屈指のパノラマスポット
「文化科学宮殿」
1952年起工、4年後の1956年に完成した文化科学宮殿は旧東側の宗主国ソビエト連邦の指導者スターリンからの迷惑極まりない贈り物。高さ234.5m、総床面積12万4000平方メール、部屋数3288もある37階建ての高層ビルで、ワルシャワのどこからでも見えるランドマーク的な存在なんですが、迷惑極まりないというのはスターリンが強制的にワルシャワ市民に押し付けたものだから。
当時ソ連の衛星国だったポーランドに拒否権はなく、望んでないものを無理矢理建てさせられたわけです(しかも本音はどうあれ、表面上はありがたがらないといけない)。
歴史情緒溢れるワルシャワの街並みにそぐわない権威主義的な建物ということもあって、今でもワルシャワ市民にはあまり評判がよくないですが、ポーランド科学アカデミーを始めとした各種研究所、外資系企業のオフィス、郵便局、映画館、コンサートホール、博物館、図書館、3つの劇場などが入居し、ガイドツアーに参加すれば見学できる地階の入り組んだ秘密通路と大理石造りのホールなど、見所が盛り沢山。
また地上30階、高さ124mの位置にある展望台は、ワルシャワの街並みが一望できるワルシャワ随一のパノラマスポット。専用エレベーターで一気に最上階まで登ったあとは、眼下に広がるワルシャワの眺望を堪能できます。
■文化科学宮殿
・住所:Plac Defilad 1, 00-901 Warszawa
・電話:+48 (0)22 656 7600
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:12月25日、12月26日、1月1日
・アクセス:Warszawa Centralna(ワルシャワ中央)駅より徒歩1分
・URL:http://www.pkin.pl/
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