イスタンブールにあるブルーモスク
「スルタンアフメットジャミイ」
ここは、イスタンブールで一二を争うほど著名な観光スポットであると同時に、ムスリムのひとびとの祈りの場でもあるのです。スカーフやチャドル姿の女性が
トプカピ宮殿から歩いて5分のスルタンアフメットジャミイ、通称ブルーモスクの、あんがいさびれた感じがするせまい入口には、長蛇の列ができていました。わたし達のような観光ではなく、祈りを捧げるために訪れる方も多いようで、スカーフで髪を隠した女性やチャドル姿の方もちらほらおられます。強制はされていませんがが、彼らに敬意をしめすため、わたしも用意していたスカーフをかぶることにしました。
音と光と祈りが
いまは模様替えがされていますが、このモスクの名の由来であるブルーのタイルにあわせて、以前は床にしかれた絨毯も青かったそうです。その端にぺたりと座り込み、周遊ツアー特有の短い自由時間の間、ただぼうっと高い高い天井とそこに吊り下げられたライトをみていました。ひっきりなしに訪れる観光客のざわめき。木のゲートで区切られた向こう側で、一心に祈りをささげるひとびと。
ブルーモスクの広い空間に音と思念が充満して鳴り響いているようで、たった十数分座っていただけなのに、頭がくらくらしてしまいました。
ブルーモスクでは、入館料を取っていません。ただ出口には募金箱がありましたので、すこしばかり寄付を。美しいタイルの補修やランプ代の足しにでもなればと思っていましたら、その真後ろに立つほぼ無表情のお兄さんから、”Have a nice dey!”の言葉をいただき、みていたらしいガイドさんからはお礼を言われてしまいました。
ブルーモスクは敬虔な祈りの場です。美しいタイルやステンドグラスに興奮してしまいますが、どうぞお静かに。
■Sultanahmet Camii(スルタンアフメットジャミイ)
・住所:Hippodrome, Sultanahmet
・電話:0212(518)1319
・開館時間:9:00~17:30
※礼拝時間には閉まることもあるので、予め確認をおすすめします。