文化、芸術に関わる活動を支援する財団の新スポット
ヴェネツィアの新しい観光スポットと注目したいのがジョルジョ・チーニ財団の新しい施設であるギャラリー、Le Stanze del Vetroです。サン・マルコ広場の対岸にある、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島にあるG・チーニ財団は文化、芸術に関わる活動を支援する財団であり、図書館、ギャラリーなどを擁しています。今回、新設されたギャラリーはガラスに関する作品のための展示スペースとなっています。
開館第1回目の展覧会テーマは、ヴェネツィア出身の建築家カルロ・スカルパと、ヴェネツィア有数のガラス・メーカーであるヴェニーニ社のコラボレーションをしたガラス作品についての展示でした。
ヴェニーニ社は、20世紀に設立された比較的若いメーカーで、多くの建築家、芸術家をデザイナーとして招聘して、作品を世に送り出しています。
C・スカルパが協働した1932年から1947年にかけての作品群を網羅した展示は非常に見ごたえもあり、また彼らの創作活動内容の詳細がよく分かる内容でした。実際、会期が当初の予定よりも1か月ほど延期されたほどの盛況ぶりでした。
ヴェネツィアの新しい側面を知る機会を作ってくれる、G・チーニ財団の新旧両方のギャラリーでの展示は見逃せません。
■Le Stanze del Vetro(ガラスの部屋)
住所:Isola di San Giorgio Maggiore 1, 30124 Venezia
開園時間:10:00~19:00
定休日:水曜
入場料:無料
アクセス:水上バス停留所「サン・ジョルジョ・マッジョーレ」にて下車HP:http://www.cini.it/(イタリア語・英語)
※データは記事公開時点のものです。