モン・パリ
この『モン・パリ』の大成功より様々なレビュー劇団が生まれ、日本のレビュー黎明期が始まります。『モン・パリ』は、宝塚歌劇のみならず、日本の演劇界を変えた作品なのです。
その後も宝塚歌劇団では、『モン・パリ』の上演を記念した作品が、様々な形で上演されています。
20周年にあたる1947年に月組が『モン・パリ』を上演。
1957年には雪組が『モン・パリ<レビュー30周年記念>』を上演。
1977年には、初演時のスター・天津乙女や各組スターが総出演してのイベント『モン・パリ誕生50年祭』を上演。
1987年には60周年を記念して、花組と雪組で『ザ・レビュースコープ』を上演。
1997年に70周年を記念して、花組が『ザッツ・レビュー』を上演。
2005年に宙組が77周年を記念して『レビュー伝説』を上演。
また『モン・パリ』誕生を記念し、毎年9月1日(初演の初日)を「レビュー記念日」としています。
宝塚歌劇に、レビューという旋風を吹き込んだ『モン・パリ』~吾が巴里よ~。85年経った今でも、心地よい主題歌と共に、レビューの真髄は受け継がれています。
*1)大階段
舞台上に設置される階段。舞台奥に縦に置いてあるものが、自動制御によって前にせり出してくる。段数26段、前幅14.6m、後幅10.3m、高さ4.29m。1段の幅 24cm。フィナーレで全生徒がこの大階段を下りてきて挨拶をするのは、宝塚のシンボル。大階段の歴史は古く、手動形式で16段のものは昭和2年『モンパリ』公演より。
*2)ラインダンス
通称・ロケット。全員が一列になって足を上げて踊るダンス。日本で最初のレビューである昭和2年『モンパリ』以来、宝塚の舞台にかかせないダンス場面。初舞台では同期生全員で必ずこれを踊る。