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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013年は『パリ』(2ページ目)

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013年のテーマは『パリ、至福の時』。『カルメン』のビゼーや『ボレロ』のラヴェルなどフランスの作曲家と、パリと刺激し合ったスペインの作曲家の曲が演奏されます。ここでは、たくさんある公演の中から注目公演をピックアップしてご紹介します!

大塚 晋

執筆者:大塚 晋

クラシック音楽ガイド

パリの音楽の流れ、パリ・フランスの音を満喫する!

一番とっつきやすいのが『パリのバロック』(124、132、161、271、351)、『パリのロマン派』(312)、『音楽の印象派』(114)、『ベル・エポック』(115)、『サティと仲間たち』(333)、『ムーランルージュの宵』(116)、『パリは踊る』(112)、『官能のパリ』(113)、『聖なるパリ』(133、135、232、236、242、245、315)と題されたコンサートシリーズ。パリで生まれた名曲の数々を時代やスタイルごとにパッケージングしてあります。
ラムルー管

永らく佐渡裕が振っていたことでも知られるラムルー管 (c)Rouge 202

また、今回、ドビュッシーの『海』やラヴェル自身の指揮で『ボレロ』を初演したパリの名門であるラムルー管弦楽団(112、114、116、212、215、311、313、316)が来日。踊るように指揮をする若手フェイサル・カルイの下、爽やかなパリの風を運んでくれそうです。

フォーレの『レクイエム』の最高の演奏家として知られるミシェル・コルボ指揮による同楽曲と、デュルフレも注目(242、315)。コルボは晩年のデュルフレの前で演奏した経験があるそうで、こちらも並々ならぬ思いで演奏するとのこと。魂の名演が聴けそう。

『パリのバロック』には、バッハを中心に録音も多数ある古楽オーケストラのリチェルカール・コンソート(124、271、351)が今年も来日して登場。古楽とは現代の楽器ではなく、その曲が作られた当時の楽器を用い、また当時の奏法に則って演奏するスタイル。より華やかな音を目指し拡大していったクラシック音楽の歴史を遡り、華奢だが繊細で美しい響きを堪能するチャンスです。

オーギュスタン・デュメイ(115、227)、アンヌ・ケフェレック(273、333、371)といった名手の登場も注目です。

アンサンブル・アンテルコンタンポランによる現代音楽

シュル・アンシーズ

「シュル・アンシーズ」のステージ俯瞰 (c)A.Warme-Janville

世界最高の現代音楽演奏集団といえる彼らが来日(122、155、243、267、325、342、364)。演奏機会の少ない現代の作曲家の曲をプロ中のプロの演奏で楽しめます。創設者であり現代音楽の最重鎮作曲家・指揮者ピエール・ブーレーズの曲も演奏される。これらの曲の真価を見極めるのはあなた! しかも、若い人にとにかく聴いてほしい、とのことで以下の2公演(122、325)を25歳以下なら指定席2500円のところがなんと1000円になるそう!

#122
Aプログラム ラヴェル:序奏とアレグロ、ブーレーズ:シュル・アンシ-ズ(3台のピアノ、3台のハープ、3台の鍵盤打楽器のための)

#325
Cプログラム ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ、ブーレーズ:デリーヴ1(6つの器楽のための)、ミュライユ:セレンディア(22人の音楽家のための)
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