フリック&ドラッグやピンチイン/アウトでナビを操作
フルモデルチェンジしたケンウッドの新「彩速ナビ」が、前モデルと大きく変わったのは操作系。一言でいうと「操作感がスマートフォンに近づいた」ということだろう。デモカーに搭載されていたのは、MDV-Z700という地デジ、Blutoothなどフル装備のモデル。高精細なWVGAのディスプレイは、周囲のフレーム部までフラットなガラススパネルで、静電式タッチパネルを採用。これで、スマホ同様のフリック&ドラッグやピンチイン&アウトの操作を導入したのだ。例えば地図を指で上下左右に払うと地図がスクロールし、2本の指で地図をつまんで間隔を開いたり狭めたりすると、地図の縮尺を変更できる。地図スクロールや地図の拡大/縮小の動画はこちらで。
引き出しウインドウでスピーディな操作を実現
ただし、車載機器だからスマホと同じわけにはいかない。スマホなら操作を繰り返して階層深く入り込んでもいいのだが、クルマに乗りながら使うカーナビは、できるだけ操作回数は少ないほうがいい。そのために採用したのが地図ウインドウ、AVウインドウなどのウインドウ表示。引き出しを開けるように画面左右のフレーム4カ所から指をドラッグさせることで、地図や映像、音楽ソースの切り替え、電話帳のウインドウを引き出すことができる。ウインドウを引き出す動画はこちらで。地図のスクロール時に、画面左上に現れる子画面に広域地図を表示し、今スクロールしている場所がどのあたりかを大まかに把握できるフライビューマップも気が利いているし、ホーム画面の天気のウィジェットアイコンにタッチすれば、通信により天気予報がわかるのも便利。また最近、フリック&ドラッグに対応していないカーナビにも関わらず、地図をフリック&ドラッグでスクロールしようとする人を多く見かけるようになったが、これは同じタッチパネルなら、普段使っているスマートフォンと同じように地図が動くはずだと思い込んでいるためだと思われる。そんな人がスマートフォンからカーナビの操作に移行しても、戸惑うことなくスムースに操作できるという点でも、使いやすいカーナビに仕上がっている。