一斉配信メールマガジンにふさわしい内容とは
では、一斉配信メールはどのようなときに使うのが良いのでしょうか。
一斉配信メールは、読者全員に対して同じ日に同じ内容のメルマガを最新号として送ることができるので、次のような情報を発信するのに向いています。
- 旬の食材や旬のレシピなど、季節感を強調したコンテンツ
- 時事ネタや季節ネタを絡めた読み物
- 期間限定のキャンペーン
特に終わりの定まっていない一斉配信メールの場合、毎号、直接的なコンバージョンを促すような内容ばかりでは読者がうんざりしてしまい、メルマガの開封率(メルマガを実際に開いて読んでくれる人の割合)が下がってしまうので、注意が必要です。
ステップメールにふさわしい内容とは
ステップメールは、資料請求やお試し購入など、単なる読者登録より1ランク上のコンバージョンを獲得できた場合に利用すると効果的です
次に、ステップメールはどのようなときに使うのが良いのでしょうか。
ステップメールの場合、送られる時期が異なっても、読者全員に対して1号目から順番に送ることができるので、複数のメルマガで一つの流れを持った情報を発信するのに向いています。また、単に読者登録をしたというだけでなく、資料請求やお試し商品の購入など、1ランク上のコンバージョンが獲得できた場合にステップメールを利用すると、成果に繋がりやすい傾向があります。
例えば、特に健康に配慮した食材のサンプルを申し込んでくれた人に配信するステップメールは、次のような流れになります。
1.サンプル請求当日……(自動返信メール)サンプル請求ありがとうございます。
定型のお礼文、サンプル請求フォームに入力された内容の確認、自社の連絡先などを掲載。
2.請求1日後……これからサンプルを発送させていただきます。
担当者からの改めてのお礼文。急いでサンプルを届けようとしている対応の良さをアピールし、好感度のアップをはかる。
3.請求3日後……サンプルは無事に到着したでしょうか?
サンプルが到着したかどうかの確認。おすすめレシピの紹介や自社ネットショップへの誘導も行う。さらに、サンプル請求後一定期間のみ有効なクーポンを掲載し、購入意欲を高める。
4.請求7日後……サンプルへのご感想、お待ちしております。
アンケートへの協力依頼。感想を回答してくれた人にはネットショップですぐに使えるポイントを発行する。
5.請求14日後……ご購入者様の声をご紹介します。
実際に食材を使って健康状態が良くなった人の体験談を掲載し、自社ネットショップに誘導する。サンプル請求後一定期間のみ有効なクーポンを再度掲載し、購入意欲を高める。
6.請求30日後……期間限定クーポンの締め切りが迫っています。
3や5で掲載したクーポンの期日が迫っていることを伝え、購入への意欲を高める。
上記の1~6の流れ全体をステップメールの「シナリオ」と言い、商品やターゲットに合わせて複数のシナリオを準備することが成功の秘訣です。一斉配信メールと違って、5~10件ぐらいのメールで1つのシナリオが完結することが多いので、直接的なコンバージョンを促す内容を盛り込んでも、大きな問題はありません。
さらに、サンプル請求者がステップメールのシナリオ途中で商品を購入した場合、その時点で「サンプル請求者向けシナリオ」の配信を打ち切り、「新規購入者向けシナリオ」の配信へと切り替えることも重要なポイントとなります。
ステップメールのシナリオが完結しても残念ながら購入に至らなかった読者については、一斉配信メールマガジンの読者として通常のメルマガを送るようにしていきましょう。
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