お金を貯める体質改善ノート/お金を貯める体質改善ノート

円安・株高、今こそ投資!?

安倍政権の金融政策「アベノミクス」の影響を受け、最近は投資をしたほうがいいに違いない!と焦っている方を多く見受けます。確かに円安・株高の今、その波に乗ったほうがよいのかも、と思わせられがちですが、果たしてそれは正解なのでしょうか?

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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円安・株高、貯金だけはもったいない?

円安・株高、今こそ投資!?

景気の上向き感を感じたら、貯金以外にもお金を増やせそうなことを始めたいと思いがち。でも、その前に準備ができているかきちんと考えよう。

最近増えてきた家計相談の内容は、「お金の貯め方を変える」ことです。安倍政権の「アベノミクス」に乗り遅れまいと、貯金中心の貯め方から、投資で増やそうと考える人が増えてきているのです。
確かに、最近の円安の様子や株価の上がり方を見ていると「貯金などと言っていられない。今こそ投資。お金の貯め方を変えたほうが得だ」と思ってしまうのは無理もありません。

ですが、安易に行動に移す前に冷静に考えてみましょう。行動に移すための準備はできているのかどうかということを。貯金中心の家計からいきなり投資の家計へシフトしてしまうことは、良かれと思ってしたことであっても、かえってリスクを負ってしまうことになりかねないのです。

最近の関心は投資・貯金・生命保険

お金の貯め方を変えるために多くの方が関心を持っているのは、「今は投資をしたほうがいいのか」「預貯金だけでは損をしないだろうか」「生命保険はインフレになっても大丈夫か」ということです。

預貯金についてはよく、歴史的なデフレの下では、物価上昇によりお金の価値が下がってしまうインフレリスクがあるといわれます。要するにインフレになると損をするということですが、現状はまだ損をするような状況ではありません。ハイパーインフレにでもならない限りは、預金の金利は物価上昇率をわずかに上回っていくと思われます。

ただし、現在の預貯金は脱デフレ対策はなされていませんから、長期の固定型の預貯金では損をしてしまう可能性もあります。しかしながら、こういう一部を除けば、インフレになった、なる見込みとなったとしても、近い将来に預貯金が無意味なものになるとは言えません。

では、投資や保険はどうでしょうか。次のページで見ていきましょう。

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