なんでもリサイクル
大量生産とはほど遠い時代ですから、「ちょっと壊れたからポイ」「一度使っただけで捨てる」などは考えられません。一度手に入れたものは手入れしながら大事に使い、何度も修理を重ねて、どうしても使えなくなったとしても、ちゃんと引き取る回収業者がいました。桶、傘、履物、あらゆるモノの修理職人が、道具を肩に町を流していたので、気軽に修理ができました。度重なるリサイクルの末、とうとうお役御免となった時は、かまどに入れて燃料に。その灰をまた買い入れる業者がいて、それは農村に運ばれ、畑の土壌改良用肥料となったのです。究極のリサイクル
肥桶。「中味」が入った状態で26キロ。ぜひ背負ってみよう