明治の文明開化を象徴する擬洋風建築の校舎
明治6年(1873年)に開校の旧開智学校。校舎は明治9年4月に新築されて、昭和38年(1963年)3月までの90年間使われてきたた国内で最も古い小学校のひとつです。擬洋風建築の校舎は、明治の文明開化を象徴する代表的な建造物で、昭和36年に近代学校建築として最初の重要文化財に指定されました。建築には、先祖代々大工の棟梁を継ぐ家に生まれた立石清重があたりました。立石清重は自費で上京し、横浜まで足を延ばし洋風建築を見学して歩いたそうです。旧開智学校は、開成学校や東京医学校がモデルとなっているようです。
木造2階建の寄せ棟造り桟瓦葺きの建物で、中央部には八角形の塔屋、正面玄関上部のバルコニーの屋根には天使や雲などのメルヘンな彫刻が施されています。それでいてポーチには龍がいたりと、全面的に洋風になりきれない葛藤がうかがえます。それでもちっともダサくないのが不思議です。
■旧開智学校
場所:長野県松本市開智2-4-12
電話:0263-32-5725
営業時間: 9:00~17:00 (ただし入館は16:30まで)
定休日:年末年始、3月~11月 第3月曜日(祝日の場合翌日)、12月~2月 毎週月曜日(祝日の場合翌日)
観覧料: 大人300円、小中学生150円
アクセス: 松本駅から25分、またはタウンスニーカー(190円バス)北コース「旧開智学校」下車すぐ
URL: http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/wordpress+index.p+193.htm(松本市公式観光情報ポータルサイト)
※データは記事公開時点のものです。