マレーシア/マレーシア基本情報

マレーシアのハラル事情(3ページ目)

多民族マレーシアの食事はバラエティに富んでいます。中国やインドの料理から、タイ、インドネシアの影響を受けているマレー料理まで。そして、マレーシアの食事のキーワードとして、もうひとつ注目したいのが、ハラル。マレーシアを旅したら、意識せずともハラルの食事を味わうことになります。最近は大きなビジネスマーケットの鍵ともいわれるハラルという概念。多文化マレーシアのハラル事情に迫ります。

古川 音

執筆者:古川 音

マレーシアガイド

マレーシアというハラルの国を体験して

チキンソーセージ

ハラルの国のソーセージといえば、チキンソーセージ!

イスラム教の国と聞くと、なんだかとっつきにくい気がするかもしれません。でも実際に4年間住んでみて、住みにくいと思ったことは一度もありませんでした。先に述べたように多民族の国なので、豚肉やお酒はいつでも手に入ります。でもそれよりむしろ、ハラルが当たり前の環境の中で、あまり意識せずに暮らしていた、といったほうが正しいかもしれません。スーパーに陳列されている商品はほとんどがハラル食品ですし、ファストフード店もハラル。イスラム教徒でない私が、ハラル食品を買っても、ハラル料理店でおいしい料理を食べても、何の問題もないのです。

世界中を旅した外国人が「マレーシアがいちばん居心地がいい」と言い、世界を点々として暮らしていた人がマレーシアで永住目的に家を買ったりします。それぐらいマレーシアは、外国人にとっても居心地のいい国。ハラルとノンハラルが共存する環境というのは、そのどちらもが否定されず、いろんな価値観を認める、ということにつながるのです。ぜひマレーシアに旅をして、多様な価値観を体感してみて下さい。世界の広さを肌で感じることができると思います。
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