マレーシアはハラル観光国

マレー系屋台

マレーシアのイスラム教徒が集うマレー系の屋台。料理はすべてハラル

東南アジアの中心に位置するマレーシア。人口の半数以上を占めるマレー系マレーシア人はイスラム教を信仰しているイスラム国家です。日本ではなかなか馴染みのないイスラム教ですが、「豚を食べない」「お酒を飲まない」「断食がある」など、食にまつわる戒律は聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。これら、イスラム教徒が守るべきルールは、総称して「ハラル」と呼ばれます。

イスラム教徒でなければ関係ない……なんていうことはなく、国のいたるところでハラル食品が手に入り、ハラルレストランが街中にあふれているマレーシア。外国人旅行者でも、マレーシア旅行中にはかならずどこかでハラルの食事を味わうことになるわけです。

ハラルとは何?

ハラルマーク

右の丸いマークがハラル認証マーク。これはマレーシア政府ハラル認証機関(JAKIM)が発行

ハラルとは、イスラム教徒が日常の生活で守るべきルールで、おもに食関係で重要になってきます。お酒、豚、豚由来の成分の摂取はすべて不可。鶏、牛など豚以外の肉類についても、ハラルのルールにのっとった解体法をしていないものは食べられません。ハラルフードを提供するレストランや加工食品には、ハラルマークが表示されています。

イスラム教徒は世界のどこに住んでいても、このハラルのルールを守って生活しています。むかし、日本でハラル肉がなかなか買えなかったころ、マレーシア人留学生は農家から生きたニワトリを譲ってもらい、自分達で祈りを唱えながらさばいたこともあったとか。それはハラル肉になります。

ちょっと詳しい説明ですが、ハラルを考えるとき、4つの大切なポイントがあります。

  1. 赤ちゃんの頃からこれはいい、これはダメと教わるルール。体で覚えるものです。
  2. 毎日の食事のルールであり、イスラム教徒が一番手近にできる信仰体現です。
  3. ハラルには、健康的であり、環境にいい、という“ダイエブ”の概念も必要です。
  4. ハラルであるか、ないかは、イスラム教徒の人しか判断できません。
(日本マレーシア協会主催の「ハラールと日本」より)

なぜそう決められているの?というハラルについての質問はナンセンス。ハラルであるか、ないかは、イスラム教徒本人にしか判断できません。また、疑わしいものはすべてハラーム(神が許可していないもの)となりNGです。