日本株高騰でもうけられた人とは?
5年目の春が来た!
政権交代が見え始めてから、3ヶ月間で実に32%の爆騰です。リーマンショックから5年目の春ですが、こんなに鋭く上がるのなら、5年くらい待っていても全然かまいません。2007年の日経平均18000円から下がり続けたこの5年間を長期投資家は耐えてきました。だれもが「株なんてもうダメだ」、特に「日本株なんてクズも同然」と見向きもしてこなかった日本株をコツコツ買い続けてきた人が、いまは報われています。長期投資家が耐えてきたワケ
なぜ、長期投資家は日本株(日経平均)を買い続けたのでしょうか?それは、日本の企業が生み出す利益をちゃんと見ていたからです。短期投資家が日本の株式市場を見限ってソッポを向いている間にも、日本企業はリストラとイノベーションで利益を生み出すカイゼンを続けてきました。企業利益は上昇傾向でした。しかし、その企業利益に対して株価が安過ぎました(これを専門的にはPERが低くて割安だといいます)。
国際的に見て、割安で放置されていた日本の株式ですが、当の日本人が未来に希望を持てずに日本株に興味を失っていたのですから、短期投資家は当然に動きませんでした。
短期投資家が注目しているモノ
短期投資は、株式市場をミスコンテストの優勝者当て競争のように考えています。だれが美人かを当てるのではなく、多くの人が美人だと思う人を見つけることで儲かると考えているからです。自分の価値観や選択眼ではなくて他人の視線で現実を評価します。ですから、優勝者を当てるには、相当な調査が必要となります。日本を投資対象から外し、中国やブラジルに盛んに投資をしていました。あるいは、FXでドル売りを仕掛けていました。
長期投資家が注目するモノ
それに対して、長期投資家は企業の価値を見ています。企業価値は毎年正確に発表されていますから、簡単に分かります。分からないのは、株式市場がそれにいつ注目するか、株価開花の時期だけです。長期投資家は時間がありますから、のんびり待ちます。単純に見える指標で本質的な価値を把握し、市場がそれを材料にして熱くなるまでじっと待つのです。
短期投資家は目先の需要(買い圧力)に根拠に投資をし、長期投資家はしっかりと内在する本物の企業価値を信じて投資をします。
短期投資は手間がかかるし、当たり外れも大きい。
長期投資は確実だが、根気がいる。
あなたはどちらを選びますか?
この5年間にじっと待っていたのは「普通の長期投資家」ですが、この5年間にもひるまずに買い続けて来た人は「筋金入りの長期投資家」です。そんな人を一人でも増やして、たくましく人生を楽しむ人が多い国になって欲しいと心の底から願っています。