まずすべきことは「家計簿をつけること」ではない!
お金を貯めるために、最初にしなければいけないことってなんでしょうか? みなさんにお聞きしてみると、「家計簿をつけること」と答えられる方がとても多いように思います。確かに、家計簿をつけてみて、いったい自分がどんなものにお金を使っているのかを分析することは大事ですよね。でも、本当に大事なことはあれこれ考える前に、”先にお金を貯めてしまうこと”なのです。
なぜなら、「まず家計簿をつけなくちゃ」「浪費グセのある生活を改善しなきゃ」と思っている方が非常に多く、そのハードルが高いせいで貯蓄が始められない方がとても多いと感じているからです。
私はファイナンシャルプランナーでありながら、お恥ずかしながら家計簿をつけるのが苦手で(汗)、家計簿が苦手な方の気持ちがよくわかります。時間があった学生時代は多少つけていましたが働くようになり、また子どもが生まれ、もう他のことで日々精一杯。今日何にお金を使っただとか、レシートを集めてだとか、もうそんなことよりも1日1日やるべきことをこなすだけで時が過ぎ去ってしまいます。
こちらの記事を読んでくださっているみなさんも、きっとお忙しい毎日なのではないでしょうか。レシートを集めて、家計簿に記入して……という時間がない方、そして私のようにズボラな人にこそおすすめしたいのが、先にお金を貯めてしまうこと=”先取り貯蓄”なのです。
お給料が入ったら、まずは先に貯めてしまうのがコツ
貯められない人がよくおっしゃるのが、「お給料をあるだけ使いこんでしまって」という言葉。「お金が残ったら貯めようと思っているんですけど……」という考えでは、結局あるだけ全部使ってしまって、一生貯められません。それなら、お給料が入ったと同時に、先に貯めてしまえばいいのです。つまり”先取り貯蓄”ですね。
今貯蓄が0円の人なら、お給料が入ったらまず、5000円を別口座に移してしまいましょう。思い切って1万円、2万円でもいいですね。口座に移すのが面倒なら、封筒に入れて封をしておいてもOKです。
そして1カ月間過ごしてみましょう。手元にその分のお金がなくても、意外となんとかなるものではないでしょうか。
それで1カ月間生活ができることがわかったら、次は、勤め先に制度があれば”財形貯蓄“をするのがオススメです。勤め先で手続きをすると、毎月決められた金額を財形貯蓄として貯めてくれ、残りをお給料として振り込んでくれる制度です。
仮に毎月20万円の手取りの方で、1万円の財形貯蓄をしたら、19万円振り込まれるわけです。最初から19万円の手取りだと思って生活すれば、結構なんとかなるのではないでしょうか。
勤め先に財形貯蓄の制度がない方は、給料振込口座の銀行で、”自動積立定期”に申し込みましょう。お給料日が25日なら、26日に1万円引き落としになるように設定すれば、"先取り貯蓄"がスムーズにできます。
これで慣れたら、貯める金額を3万円、5万円……と増やしていきましょう。財形貯蓄や自動積立定期を崩すことなく、きちんと死守していけると、家計簿をつけなくても"貯められる人"になれるのです。
ズボラさんだからこそすぐに始めてほしい、貯めるワザ、よろしかったらぜひ試してみてくださいね!
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