土地活用のトレンドは?
一昔前、土地活用と言うならばアパート・マンション経営、駐車場経営が真っ先に思い浮かびましたが、今は色々な選択肢が考えられます。選択の幅が広がって良いことなのかもしれませんが、それぞれのメリット・デメリットを良く理解してから実行に移すことが必要です。以下に一つずつみていきましょう。アパート、マンション経営
一番オーソドックスな活用方法で、土地活用と言うと真っ先に頭に浮かぶキーワードではないですか?ただ、今までのように、ハウスメーカーや工務店の言いなりで建築してしまうのは危険です。「○○年一括借り上げ」などとうたっているので、長きにわたって面倒を見てもらえて安心・・・という、どこか他人任せの甘い見通しではいけません。今の時代、誰かに一括して依頼し、片手間で運営していけるほど簡単ではありません。今はどの地域でも「部屋あまり」の状態が続いている完全な借り手市場です。世にある賃貸物件すべてがライバルで、競合商品となります。その苛烈な競争の中で入居者に選択してもらうためには、世に溢れるありきたりの物件ではいけません。物件自体に何か頭一つ抜け出すような、大きな「武器」であり特徴が必要です。
例えば以下に挙げるような特徴を持った物件の出現は、現代の消費者ニーズを反映してのものです。
1.ペット共生マンション
2.ガレージハウス
3.戸建て賃貸
4.高齢者専用賃貸
かわいいペットとの生活を求める入居者は多いです
男性向けの趣味のお城です
3.は主にファミリー向けの賃貸物件です。結婚してしばらくは賃貸、子供が生まれたからそろそろマイホーム・・・という、一昔前の人が当たり前のように考えていたルートが、今や様々なニーズによって当たり前ではなくなってきています。
「一生賃貸で暮らす」
と考える世帯も増えてきていますが、そうした要求に耐えうるファミリー向けの物件の供給が進んでいません。あってもほとんどがマンション。そうした背景から生まれてきた戸建て賃貸という形態も、人気を集めています。
4.は高齢者が快適にお住まいになるための賃貸住宅です。今後人口の半分が高齢者になるとされている超高齢化社会を迎えるに当たり、高齢者が快適に住むことが出来る賃貸住宅が圧倒的に不足しています。オーナーの負担で、介護施設付の建物を建築し、運営事業者が日々の運営管理を行う・・・という事業形態が主流なようです。入居待ちが続く老人ホームや、入居時に何千万単位の費用が発生する介護付き有料老人ホーム以外の受け入れ先として、今後こうした形態の建物はどんどん増えてくるのではないでしょうか。
次ページではそれ以外の活用方法をみていきましょう。