スイス/スイスの観光

ユングフラウとツェルマットをまわる10日間の旅(3ページ目)

前回の記事「人気のユングフラウ地方をまわる7日間の旅」に、ツェルマットを加えたコースをご紹介します。人気のユングフラウ三山と、スイスのシンボルとも言えるマッターホルンをカバー。旅程はユングフラウ地方に3泊、ツェルマットに3泊の合計10日間。長いお休みがとれない場合は、各々2泊づつにして8日間に短縮することもできます。

和田 憲明

執筆者:和田 憲明

スイスガイド

6日目 ツェルマット滞在~ゴルナグラート観光

リッフェルゼー

山上の湖、リッフェルゼーの湖面に映るマッターホルン

ツェルマットを拠点に、登山電車やゴンドラなどの山岳交通機関が、観光客やハイカーを展望台まで運びます。中でも人気はゴルナグラート展望台。マッターホルンやスイス最高峰のモンテローザをはじめ、富士山よりも高い4000メートル級の名峰がずらりと肩を並べます。

ゴルナグラート駅の付近にはレストランと山岳ホテルがあり、おおぜいの観光客でいつも賑わっています。わずか20室余りのクルムホテル・ゴルナグラートは、日本人旅行客に特に人気の山岳ホテルで、予約もなかなか確保できないほど。ぜひここに泊まってみたいという人は、ゴルナグラート宿泊を組み込んだツアーに参加する方法もあります。

登山電車の中間駅、ローテンボーデン付近にあるのが、山上湖リッフェルゼー。湖面に映るマッターホルンが美しい山の上の小さな湖です。ここからひとつ下の駅、リッフェルベルグまで初級者向きのハイキングコースが続いており、夏はおおぜいのハイカーで賑わいます。


7日目 ツェルマット滞在~ロートホルン観光

ステリゼー

スネガからロートホルンの中間駅付近の山上湖、ステリゼー

ゴルナグラートの次は、ロートホルンの展望台もおすすめ。ツェルマットからまず地下ケーブルでスネガへ。さらにゴンドラとロープウェイを乗り継いで上がります。途中のスネガは、マッターホルンの姿が最も美しいと言われる場所。セルフサービスのレストランもあり、テラス席でのんびりするのも良いでしょう。

スネガからロートホルンの中間駅付近にも山上湖がいくつかあり、リッフェルゼー同様に湖面に映る逆さマッターホルンを眺めることができます。午後になると風が出て湖面が波立つことが多いので、訪れるなら早めの時間帯がおすすめ。ゴルナグラートのエリアよりも比較的団体ツアーが訪れることが少ないので、静かな山の一日が期待できます。

※スネガへの地下ケーブルや、ロートホルンへのロープウェイは、シーズンオフの春と秋は運休となります。


8日目 ツェルマット~(1時間)~フィスプ~(1時間15分)~モントルー

湖船とシヨン城

モントルーから湖船でシヨン城へ

ツェルマットの滞在を満喫した後は、レマン湖畔のモントルーに向かいます。フィスプからモントルーまで直通で行けるので、乗換えも少なくて便利。ツェルマットを朝早めに出発すれば、モントルーで少なくとも半日は確保できます。

山岳リゾート地から一転、モントルーは湖畔のリゾート地の趣きです。目の前に広がるレマン湖に、誰もが開放的な気分になるでしょう。

湖畔のプロムナードを散策した後は、近くのシヨン城を訪れてみましょう。レマン湖の遊覧船もおすすめ。湖を望むおしゃれなレストランで、スイス滞在最後の夜を締めくくりましょう。


9日目 モントルー ~(約1時間20分)~ジュネーヴ空港駅~帰国の途へ、  10日目 日本帰着

列車は、レマン湖畔沿いに一路ジュネーブを目指します。チューリッヒ同様、ジュネーブにも空港駅があり、モントルーから直通で行けるのでとても便利。ジュネーブ空港では、時間の許すまで最後のショピングを楽しむことができます。


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます