MRとは
MR全体の2割にも満たないが、女性MRも着実に増えている
主に自社製品の適正な使用と普及を目的に、医師や薬剤師を訪ね医薬品についての有効性や安全性に関する情報の提供、収集を行います。
また、ここで収集した医薬品についての情報は自社に持ち帰り学術部門や研究開発部門にフィードバックします。
このようにMRは製薬会社と医療従事者の橋渡しをしています。
入社すると
MRとして採用される者の多くが文系出身ということもあり、入社時には医学・薬学の知識が十分であるとは限りません。このため企業は入社後の新人研修の後にMR導入教育を行い、それらの不足した知識を身に付ける機会を設けることで、MR認定試験に備えています。これに合格することでMRとして一定の水準に達していると認められます。MR認定試験合格者でないとMRとしての活動を認めない病院もあり、現在ではMRとして働くほとんどの者が認定資格を取得しています。
MR認定試験
以前は営業色が強かったMRですが、1997年にMR認定制度が導入され、一律の教育や試験により質が担保がされています。この試験はMR認定センター(旧医薬情報担当者教育センター)が主催し、年1回12月に行われ、「医薬品情報」、「疾病と治療」、「医薬概論」の3分野に分かれ問われるものです。ただし薬剤師免許取得者は試験科目の一部が免除されます。また、この認定制度は合格後も5年ごとの更新が必要です。
MRは医療という専門性が高い分野の仕事ですが、今では教育体制も整いMR認定試験により質も担保されるようになったことで、以前にも増して薬剤師であることが優位な仕事とは言えなくなってきています。