子育て/子育てスタイル

新しい子育て支援のかたち「asobi基地」って?(3ページ目)

今、子育てを取り巻く環境の問題というと、メディアで取り上げられるのは待機児童解消のことばかり……。家庭における子育て力の支援、そして子育てを社会で行うための仕組みづくりをもっとするべき、と立ち上がったひとりの保育士がいます。彼女は、「子育てをすること」=「命を育むこと」という学びの機会の少なさが、課題なのではないかと言います。現代にふさわしい子育て支援について、みなさんも一緒に考えてみませんか?

執筆者:増村 江利子

「asobi基地」が発信する、これからの時代の子育て支援モデル

「asobi基地」は、カナダの子育て支援をモデルにしているのだとか。カナダは「Nobody’s Perfect(完璧な親も子どももいない)」と国が唱え、家庭支援にとても力を入れています。誰でも気軽にアクセスできて、子育てに向き合う自信を育てていく「ファミリーリソースセンター」という施設があったり、親になる心得や子どもの発達についての教科書が無料で配布されるなど、「親」になることの支援をする環境が整っているのだそう。

「子育ては大変、難しい、つらい……。子育て真っ最中のママ・パパは、子どもの可愛さよりも大変さのほうが先にきてしまうこともありますよね。でも、子どもがいるから○○できない、ではなくて、子どもがいるから楽しい、幸せと感じられる社会にしていきたいんです。子どもがいるから気づくこともあるし、できることもある。個人名の自分と併せて、「○○ちゃん(くん)ママ・パパ」という自分ももっと大切にしてほしいです。自分らしい「○○ちゃん(くん)ママ・パパ」でいられる。集まってくださった方はもちろん、地域も巻き込んで、「asobi基地」を通して子育てそのものが、家族が幸せになれるよう、これからも活動をしていきたいです。」

親子でモール編みに挑戦

親子でモール編みに挑戦

初めての子同士でもこんなに仲良し!

初めての子同士でもこんなに仲良し!


現在は様々な企業とコラボをして、親子で様々な場所で“本物に触れること”や“普段やらないこと”を体験できるように機会を提供するなどのイベント活動を展開しているのだとか。また、代々木の国立代々木競技場(東京都)ので行われるプロバスケットボールの試合会場に「asobi基地」を併設したり、お台場(東京都)のヴィーナスフォートのダンススタジオに「asobi基地」が出現するなど、いろんな場所で開催される予定があるそうです。

保育士スタッフと遊ぶ子どもたち

保育士スタッフと遊ぶ子どもたち

いつの時代もきっとそうですが、いまは特に子育てが難しい時代。でも、もっと楽しく、自分らしい子育てができるはず。こうした活動に参加してみると、見えなくなってしまっていたことに、気づくことがあるかもしれませんね。

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「asobi基地」についてもっと詳しく
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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