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儲かっても税金がかからない!日本版ISAって何?(2ページ目)

2014年1月から日本版ISAと呼ばれる制度がスタートします。この制度、運用でどんなに儲かっても税金がかからないというすごい制度なのですが、その概要を一足早くご紹介します。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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日本版ISAのいいところ、注意点教えます!

日本版ISAのいいところ、注意点を整理してみましょう。まず、いいところを考えてみますが、やはり税制優遇が最大のメリットになります。どんなに儲かっても非課税となる制度は日本版401k(確定拠出年金)と日本版ISAくらいで、個人の資産形成に大きなチャンスとなります。

20歳以上の日本居住者であれば誰でも口座が作れることも広い利用が可能になります。例えば、夫と妻の2口座あれば1世帯あたり200万円の非課税運用も可能です。

いつでも売却して現金を受け取れるのも魅力で、「今が一番値上がりした!」と思ったのであれば、5年の期間内にいつでも利益確定して受け取ることができます。100万円の範囲内であれば5年後に新しいISA口座に移して運用を継続することも可能です。

また、100万円の購入枠をいつ使うかも自由に決められるので「10月にまとめて100万円買う」のも「毎月3万円ずつ買ってボーナスごと10万円買う」のようなやりかたも自由にできます。これも個人にとって大きなメリットでしょう。

ただし、注意点としては一度売ってしまえば税制メリットは終了ということがあげられます。

ある年に投資信託を100万円買った場合、もうその年に使える100万円の枠は利用してしまったことになります。もし、同じ年内に50万円売ったとしても50万円の非課税枠が戻ってくるわけではありません。また、Aという投資信託からBという投資信託に変更するようなこともできません。最初に買ったA投資信託を売った段階でISAの優遇枠は終わってしまうからです(日本版401kでは移し替えても非課税メリットは継続するが60歳まで原則解約できないという違いがある)。

2014年1月スタート!パートナーはじっくり選ぼう

日本版ISAが実際にスタートするのは2014年1月からです。申込みは2013年10月から本格開始することになります。金融機関ごとに取り扱う金融商品(投資信託など)が異なってくるため、春の段階では具体的な商品のリストを見るまでまだ評価しにくい状況です。

しかし「日本版ISA口座、仮予約受け付け!」のような広告が春以降に始まる可能性があります。しかし、実際の具体的な条件を見ずに焦って金融機関を選ぶ必要はありません。それこそ来年に入ってから最終決断してもいいぐらいです。

4月以降、金融機関の職員から「日本版ISAを我が社でお願いできませんか」というセールストークを受ける機会も増えてくると思います。魅力的な制度である日本版ISAが普及することはとても重要なことですが、いささか乱暴な勧誘を受けた場合、これに応じる必要はありません。「正式な説明ができるようになってから、また話を聞くよ」と切り返しつつ、情報収集しておきたいところです。

個人が投資をするなら絶対に利用したい日本版ISA。機会があれば、本欄でもまた日本版ISA情報をお伝えしていきたいと思います。
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