ネット広告やSEO対策、ソーシャルメディアなど、自社サイトに閲覧者を誘導したり、コンバージョン獲得をめざす手法が乱立している現在でも、メールマガジンは費用対効果の高い販促手法として有効なものです。
意外に大きい、メールマガジンの効果
メールマガジンは、顧客との絆を強くするのに有効な手法です
さまざまな企業の販促担当者の方と面談する際、「メールマガジンを販促に活用しましょう」と言うと、「今さらメルマガですか?」「メルマガなんて読んでもらえないんじゃ……」と否定的な反応をする人が少なくありません。
では、メールマガジンは本当に時代遅れな存在なのでしょうか? 私は違うと思います。
2009年、株式会社マクロミルが全国500人の20~40代を対象に行った「メールマガジンに関する調査」によれば、「メルマガを読んで、紹介されている商品を買うことがある」と回答した人は約45%。これは、かなり高い数字と言えます。また同調査によると、メールマガジンの平均受信数は「パソコン:12.2種類」「携帯電話:4.9種類」。いつも読むメルマガの数は「パソコン:4.9 種類」「携帯電話:2.6 種類」となっており、複数のメールマガジンがちゃんと読まれていることがわかります。ちなみに、1つもメルマガを受信していない人の割合は「パソコン:6.0%」「携帯電話:33.6%」と低いものでした。
こんな話をすると、「ネットの世界で2009年は大昔。その後、twitterやFacebookといった新たな情報収集のツールが普及した。メールマガジンで情報収集をする人も減ったはず」などと考える人もいるかもしれません。
しかしメールマガジン配信サービスの最大手である「まぐまぐ」では、2010年1月の時点で約2万5000人だった有料メールマガジンの購読者数が、2012年12月現在は約7万5000人と、3年間で3倍に増えています。「良いコンテンツが掲載されているメールマガジンなら、お金を払ってでも読みたい」と思う人が増えていることがわかります。
メールマガジンは、まだまだ最前線で通用する手法なのです。