株の取引法は2つある
株の取引法は2つ
そこで今回は、このトレンドライン分析を踏まえて、株で儲けるための2つの売買方法をご紹介します。
株を取引する方法には次の2つがあります。
- 順張り
- 逆張り
順番に見ていきましょう。
上昇時に使う順張りトレード
順張りとは、株価が高くなると予測する場合に、株価の方向に沿って株を買う取引のことです。例えば、下落を続けていた株価が底を打って上昇トレンドに転換した場合、株価は長期的に上昇する可能性があります。ですから、株価が上昇する途中で株を買い、天井をつけたら売るという方法です。代表的な取引方法に、「押し目買い」があります。押し目買いは、株価が高くなる前提で、つまり上昇トレンドの時に株を買う方法です。株を買うタイミングさえ間違えなければ、一般的には儲けやすい取引方法とされています。
株価チャートで具体例を見てみましょう。株価が上昇する過程で安い時(3カ所の丸印)がありますので、この時に株を買う取引になります。
下落時に使う逆張りトレード
もう一つの方法が逆張りです。逆張りとは、株価の流れに逆らって株を買う取引のことです。下落トレンドやボックストレンドの時に、活用したい取引方法です。例えば、株価が下落している銘柄でも、下落の途中では短期的に株価が上昇する場面があります。下落トレンドの短期的な上昇を狙って株を買い、株価が上昇したら下落する前に株を売るという方法です。
代表的な取引方法としては、「リバウンド買い」があります。リバウンド買いは、株価が一時的に安くなった場合に、一時的に株価が反発して高くなることを予測して株を買う取引です。株価は一般的に、上昇よりも下落するスピードの方が早いという特徴があります。ですから、逆張りは、売り時を間違えた場合には損失を被る恐れが高くなりがちです。
株価チャートを見てみましょう。株価が下落する過程で、いったん底をつけた(2カ所の丸印)後いったん反発しているので、この安い時に買うのが逆張りの取引になります。
株価チャートを見てわかるように、順張りと逆張りでは、利用する場面が異なります。ですから、株取引で儲けるためには、どちらの取引方法がいいというわけではありません。株価の動向や取引スタンスと照らし合わせて、自分に合う取引方法を選び、使い分けていくことをおススメします。