なぜ不妊専門クリニックの待ち時間は長いのか?

人気の不妊専門クリニックに行くと2時間、3時間と長時間待つケースが増えています。それに従い、患者さんのフラストレーションもたまり、場合によっては強いクレームになることがあります。クリニックでは待ち時間対策を行っているのですが、なかなかその時間は短くなりません。それはなぜかご存じでしょうか。

それは、いくら上手に診療を行っても、医師の数が決まっているからです。

医師の数が少ないと、ボトルネックでそこに時間がかかる訳です。クリニックによっては周りの看護師やカウンセラーが患者さんに説明して、ドクターの負担を少なくしようと努力していますが、やはり患者さんはドクターからしっかりと話をしてもらいたいと思っているので、どうしても流れ作業的には出来ない。だから、検査や処置がスムーズに流れても待ち時間は短くならないのです。
待ち時間

待合室で何時間も待たされるとそれだけで疲れますよね


そして、もうひとつは不妊という特殊性による説明時間の長さでしょう。どうしても患者さんの訴えを聞く時間が長くなる傾向にあることは否めません。患者さんにとってはシリアスな問題ですから、じっくり話したいというニーズは潜在的に多いと思います。

待ち時間をどのように過ごせばいいのか?

私は評判の良いクリニックで診察するための待ち時間を「大事な勉強時間」と捉えてもらうといいなと思っています。その時間に不妊治療の勉強をしてみたり、治療情報をチェックすると診察の時の質問も的確に行えます。

もちろん、スマホや携帯、パソコンや自分の好きな本などを持ってきて、そこでそれらを楽しんだり、仕事することも可能です。その時間を有効に活用し、気分よくドクターの診察を受けること、これが待ち時間の長いクリニックで妊娠率を上げるコツだと思います。

夜の診療の時はおなかが減る場合もあるので、ちょっとしたおやつや飲み物を持参すると心が落ち着くので試して頂くのも良いかと思います。

「待たされた!」とプンプン怒っていると身体と精神に悪影響があるし、なによりも医療機関側のスタッフが怒っている患者さんを診るのを嫌がります。不機嫌な人と関わるほど厄介なことはありませんからね。そうすると妊娠率が自然と下がってしまう訳です。
待ち時間

本やスマートフォンを持参して時間を有効に活用したいですね


私は患者さんサイド、ドクターサイドの両方を知る人間として思うのは、医師の診療の中には何十年分の経験と勉強と研究のエッセンスが詰まっていることを理解すること、そして、時間は短くても的確な治療を施して頂き、速やかに妊娠させて頂ければいいということです。

診療は時間が問題ではなく、「プロセスと成果が重要」なのです!

患者さんによっては、プロセスや成果に目が行かずに、待ち時間や診療時間に目がいってしまうことが多いようです。また、自由診療なので費用が高いのもフラストレーションがたまる原因の一つだと思います。

でも、そういうクリニック内の状況を把握し、自分の心をコントロールし、医療機関スタッフを味方につけて、協力して頂く体制を作ることが皆さんの妊娠への近道になります。それをぜひ意識してほしいなと思います。

また、ドクター側にも待ち時間短縮についての工夫は共に考えて、お願いしていこうと思っています。予約システムの導入、内診のための更衣室の増設、メディカルクラーク設置によるドクターの電子カルテ記入の手間を省くなど、様々なことで少しずつ短縮できるのではないかと考えています。また、実際にそうしているところも徐々に増えてくると考えられます。

とにかく、医療機関も患者さんも目的は同じ、「妊娠すること」ですので、お互い快適に協力できるようにしたいものです。
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