PS2、GBA時代にゲーム業界は縮小傾向に
ゲーム業界は盛り上がっていたイメージがあるのですが、市場は縮小していました
据え置きハードはPS2、携帯ハードはGBAの時代で、ゲーム業界がとても盛り上がっていた印象のある人も多いんじゃないかと思いますが、実はこの頃全体の市場は少しずつ縮小していたんですね。この世代の特徴は、据え置きハードも携帯ハードもトップハードが非常に強く、一強皆弱の状況が加速していた時代でした。
ここでポイントになるのは、1997年から1999年までの縮小と、2000年から2004年までの縮小は意味が違うということです。前者は、ヒットしたハードが末期を迎えて、次のプラットフォームにチェンジする際に起こる縮小で、これは仕方ないことです。一方、2000年からの縮小は、代替わりをしていく中で、前の世代のプラットフォームのような盛り上がりが作れなかった為に起こっている縮小で、こちらはゲーム業界にとっては大きな問題となります。
2007年 DSブームで第2のピークに
DSとPSPの両ハードで、携帯ハード全盛の時代となりました。
その後は毎年市場を拡大し続け、ゲーム業界が大きく盛り上がるのが2007年、市場規模はピーク時には劣るものの約7,100億円まで達します。2007年というと、DSは大変に好調で、約210万本のマリオパーティーDS、約160万本の「ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊」などその年に発売されたヒットもあるんですが、その前の年に発売された「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」のように、年をまたいでロングセラーするタイトルもあり、大きな市場となっていました。
それに加えて、2006年に発売から「Wii スポーツ」のヒットが続いて好調なWii、さらには、PSPでは「モンスターハンター ポータブル2nd」が約170万本を販売。複数のハードとソフトが活躍し市場を盛り上げました。
そこからまた、ゲームの市場規模は2011年まで4年連続で縮小していくことになります。では、現状はどういう状態なのでしょうか。