指示待ち社員を作らないためにやるべきこと
さてオンとオフを切りわける発想が強くなりすぎるた職場には、どのような問題が発生するようになるのでしょうか。決まった時間に決まったことをやるという発想が強まれば、自分の仕事への縄張り意識が強まります。その結果、自分の仕事ではないことはやらないという態度にもつながることがあり、社員の自主性すら奪ってしまうのです。
その結果、誰もが求められた仕事をやるという風土になり、これは結果的に指示されるまで何もやらない社員を作り出す温床となる危険性があります。
もちろん、だれもが自分がまかされた仕事に対して責任を持ってあたるのは当然としても、ひとつひとつバラバラな仕事をどのように他の人が行っている仕事と組み合わせていくか、リーダーの存在が大切になってきます。
このように、職場には必ずリーダーが必要であり、個々人が取り組む仕事に相乗効果をもたらせるように工夫したり、お互いに補完しあう関係を築いたり、時には誰かの失敗を他の人に埋め合わせをさせることも大切になってきます。
以上のように、仕事には常に継続性や互換性が求められているため、個々人の判断で簡単に途中で中断させるわけにはいかず、常にどのように仕事を引き継ぐか、そしてダウンタイム(仕事が止まって停滞する時間)を作らないようにお互いに協力してカバーし合うのか、このあたりに職場のリーダーは知恵を絞る必要があります。
部下の間も、そうした職場の現状を理解し、時間の使い方には柔軟性を持って取り組むことが大切です。その結果、仕事の成果も高まり、周囲からの評価も上がることでしょう。仕事にはオンとオフという発想を持ち込むのではなく、効率的に時間を使うことや、無駄な仕事をなくすこと、そして早い判断とアクションが取れるよう、日頃からビジネススキルを磨くための努力を惜しまないようにしましょう。