ホテル/東京のホテル

伝統と革新、新生東京ステーションホテル(2ページ目)

大正の世、1915年に開業し、関東大震災や第二次大戦の空襲なども経験してきた東京ステーションホテル。2006年に東京駅丸の内駅舎の保存・復原工事のため一時休業となっていましたが、先日2012年10月3日、ついに新装オープンとなりました。長い歴史と伝統を持ち、そして再び2013年の“主役”になるであろう東京ステーションホテルの、滞在レポートをお送りします。

村上 実

執筆者:村上 実

ホテルガイド

人気抜群、ドームサイドの客室

バーを出て客室に入ると、4mもあろうかという高い天井とクラシックな印象のカーテンドレープがお出迎え。一歩踏み入れた瞬間に、クラシックホテルの格調に包まれます。大きな窓からは東京駅のコンコースを行き交う人々の姿が眼下に見え、なんだか不思議な感覚。
ドームサイド

大きな窓からは東京駅のコンコースを行き交う人々の姿が眼下に

目を引くのが凸面の形状をしたミラーです。このデザイン、様式はヨーロッパやアメリカのボストンなどのホテルではよく見かけますが、デザイナーをしている古い友人がこの凸面ミラーについてこんなエピソードを教えてくれました。「この凸面ミラーは、女性を喜ばせるためにあるんです。入浴後の裸体をこれに映すと、実に豊満な姿にデフォルメされるんですよ」 なるほど、こういうところにもヨーロッパのホテルのエスプリが感じられます。

ホテルの客室のポイントは“3B”、すなわち「ベッド」「バスルーム」「ブレックファースト」です。シモンズのベッドは申し分なし。ユニークなのはベッドサイドのテーブルに置かれた「ベッドリネンの交換を希望されない場合、ベッドの上にこのカードを置いてください」との注意書き。連泊されるゲストにも配慮したホテルの哲学が窺えます。バスルームもグローバルスタンダードの水準にあると感じました。

次ページでは名物ビーフシチューをご紹介
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます