子供のしつけ/2~6歳のしつけ

かわいい子には旅をさせよ

子どものことをかわいいと思うなら、親の元で甘やかして育てるのではなく、世間の厳しさを経験させることが、子どものためになるという意味ですが、子どもの成長のためには親は我慢する努力も必要です。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

今は、旅というと、恵まれた整った環境の中での旅なので、「旅」=「楽しいこと」ですが、昔は、命がけの厳しく辛いものでした。だから、子どものことをかわいいと思うなら、親の元で甘やかして育てるのではなく、世間の厳しさを経験させることが、子どものためになるという意味です。

子どもは様々な体験を通して成長していく

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子どもは失敗を糧に成長していく

旅に限らず、親が先回りして、困難や危険を排除するのではなく、色々な体験をさせましょうということを教えてくれています。つまり、親はある程度、突き放すぐらいの気持ちで子どもに接することも必要なのです。そして、親の居なくなった後でも生きていく力を子どもにつけておくべきだということです。親の庇護の下、育った子どもは、あとで苦労することになるからです。

ちなみに、英語では、‘Spare the rod and spoil the child.’(ムチを惜しむと子どもをダメにする)と言いますが、子どもを甘やかすのではなく、厳しく育てなければ、立派な子どもに育っていかないということです。子どもは失敗を糧にして、成長していくのです。

危険なものも遠ざけない

例えば、危険だからと、包丁やアイロンをいつまでも使わせないのではなく、実際に使わせて、危ないものだとわからせることが大切なのです。

美智子さまのナルちゃん憲法の記事でもご紹介していますが、美智子さまも子育ての際、次のようにおっしゃっていました。

「お居間にある灰皿や煙草入れは片付けて、見えないところに置くように、マッチは見ている人のある時は箱ごとあげてください。軸の先をなめないように。」

美智子さまは、危険なものでも、できるだけ触れたり遊んだりするように環境を整えられました。危険なことはさせない、危険なところには行かない、危険なものは触らせないといったように、危険を避けることは難しいことではありません。

しかし、全部取り上げてしまうと、そのものへの興味が奪われてしまいます。子どもの好奇心の芽を摘み取ってしまうことになります。子どもには、色々な体験をさせることがとても大切です。また、危険なものであることも知るべきなのです。

>>子どもが成長するためには、親も努力が必要です

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