夜景の定義
夜景と聞いて皆さんはどんな光景を思い浮かべますか? 山や高層ビルから観た街の明かりでしょうか。それとも東京スカイツリーや東京タワー、レインボーブリッジなどランドマークを照らす演出の光でしょうか。近年は期間限定でイルミネーションを実施する施設も増えていますね。広辞苑で夜景は、「夜のけはいが感じられるころ。夜中。夜のけしき。夜色」と記されています。そして、夜景評論家(R)で独自の夜景学を構築された「丸々もとお氏」のオフィシャルウエブサイトでは夜景の定義及び鑑賞の定義を以下のように定めています。
また、丸々氏は著書『東京夜景BEST』(2002年発売)の中で以下のように語っています。夜景の定義: =言葉の定義として、「夜間景観」の略称と捉え、夜に鑑賞できうる景観の総べてを「夜景」と位置付けています。また、夜景を眺める行動全てを「夜景鑑賞」としています。なお、「鑑賞」の定義は以下の通りです。
鑑賞の定義: 『夜景学』においては、夜景評論家としてのスタート時期(1992年)より、「観賞→鑑賞」として全て表現しています。これは「夜景を鑑賞しうる美術作品的価値」として考えているため、美術鑑賞の鑑賞と同意語としています。
このように丸々氏は、夜景を鑑賞する方が数ある夜景の中から本当に良い夜景を選べるように指南されています。私も、自分が体験し、肌で感じた素敵な夜景を読者の皆さまにご紹介してまいります。ここ10数年間で、「夜景」を取り巻く環境は大きく変貌した。様々なメディアでは「夜景特集」が組まれることは当たり前。(中略)
これにより覚悟しなければならないのは、情報を提供する側だ。単に綺麗な夜景スポットを御紹介、という切り口は山ほどあり、これだけでは鑑賞者はもはや満足しないだろう。また、あまりにも情報が氾濫するゆえ、なんでも「夜景」になってしまい、「本当に良い夜景」が見出せなくなっているのも事実。「夜景観賞」がメジャー化するには避けられない道だが、このあたりできちんと整理する必要があるだろう。本書は今年10周年を迎えた夜景評論家活動の集大成として、首都圏で「本当に良い夜景」を追求したベスト版である。
>> 夜景には色々な種類と特色がある