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ハリウッドスターとお金の関係

ハリウッドスターの暮らしって日本のスターとは比較にならないほどケタはずれ。プライベートジェット機を所有していたり、自分の子供にかける洋服代が一カ月200万円以上だったり、一体いくらもらっているんだ、ハリウッドスター!! ということで、今回はハリウッドにおけるテレビドラマ界スターとそのギャラの関係について紹介します。

伊藤 ハルカ

執筆者:伊藤 ハルカ

アメリカドラマガイド

ケタはずれなゴージャスな暮らしをするハリウッドスター、
一体いくらもらっているの?

日本のスターもそれなりに華やかな暮らしをしているけれど、ハリウッドスターの暮らしってそれとは比較にならないほどケタはずれ。プライベートジェット機を所有していたり、自分の子供にかける洋服代が一カ月200万円以上だったり、一体いくらもらっているんだ、ハリウッドスター!

ということで、今回はハリウッドにおけるテレビドラマ界スターとそのギャラの関係について紹介します。

ファイナルシーズンの出演者のギャラは1話でなんと1億以上!?
世界中の“オトナになれない若者たち”のバイブル的ドラマ、『フレンズ』

アメドラ

ファイナルシリーズの出演者のギャラは1話1億以上に!?人気コメディ『フレンズ』

“社会に出てもなかなかオトナになれない大人”を“ジェネレーションX”と呼ぶらしいですが、世界中のジェネレーションXたちから絶大なる支持を仰ぐのがコメディドラマ『フレンズ』。30代を目前に控えた”立派なオトナ“なハズの男女6人のN.Y.を舞台にしたドタバタコメディ。

1994年から2004年までの10年間で全10シーズンを放送した本作、その人気たるや全世界で“フレンズブーム”を巻き起こし、社会現象にもなりました。その勢いたるや衰えることを知らず、最終回まで視聴率ならびにテレビCM料金が右肩あがりだったそう。でも、そんな人気絶好調の最中でなぜ、シーズン10で打ち切ることになったのでしょう? それはズバリ、出演者たちのギャラも同じく右肩あがりとなっていたから。

シーズン1の放送当初、出演者たちのギャラは1話30万円ほどでした。これはいわゆる“破格の安さ”。無名俳優を集めたテストトライアル的なスタートだったので、まぁ仕方ないでしょう。ところがシーズン1の放送で本作は大ヒット! 一躍、街を歩けば声をかけられるスターになった出演者たちはシーズン2からギャラの交渉に乗り出します。

ちなみに、余談ですがアメドラのキャストのギャラ交渉はシーズンが切り替わるタイミングにあります。大体「シーズン1を○○万円で」という契約なので、シーズン収録中のギャラ交渉は基本的にNGです。

『フレンズ』はシーズン1当初、6人のメインキャストの中でロスとレイチェルだけが主役的な扱いで出演シーンも多く、ギャラも少しだけ上乗せでした。しかしシーズン2更新のタイミングでロス役だったデヴィッド・シュワイマーが「6人全員が同額のギャラを確保できるよう、一緒に交渉しよう」と他の出演者たちに呼びかけ、全員でテレビ局にギャラの値上げ交渉を行います。当時、1990年代のエンターテイメント業界は景気がよく、本作も飛ぶ鳥を落とす勢いの人気だったため6人の要望に応じる形でギャラアップがすんなり実現。同作内でのキャラの扱いも6人全員が同格となりました。

この手のヒットバラエティ作品でよく噂されるのが出演者たちの仲の悪さですが、『フレンズ』の6人たちは駆け出し時代のこんなエピソードもあって、舞台上でも舞台裏でもみんな仲良し。仲が良いのはいいことだけど、それが仇になって6人全員で毎シーズンごとにギャラの値上げ交渉をされるものだから、最後の最後には、出演者のギャラがなんと、1話で100万ドル(当時の日本円で約1億2000万円)にまで跳ね上がったというのだから驚き! こちら1シーズンではなく、1話ですからね。どうやって支払っていたのだろう、テレビ局……。

世の中が不景気になろうと市場価値の高い俳優たちのギャラを下げる文化が当時なかったため、両者引き下げることもできず、大ヒットの最中、世界中に惜しまれながら最終回を迎えざるを得なかったというわけです。後にも先にも、テレビドラマ界第一位を誇るギャラの高さではないでしょうか。

>>訴訟問題にまで発展した現代ファミリーコメディとは?

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