株・株式投資/決算書からチェック!気になる銘柄の株価

自己資本比率とは?株初心者が5分でわかる決算書入門(2ページ目)

株式投資をする上で参考にしたい指標のひとつである自己資本比率とは「会社が持っている資産のうち、何%を株主の出資で購入したか?」ということの割合を指します。自己資本比率が40%以上であれば、上場企業の平均以上に健全な財務体質であるといえます。自己資本比率が高い企業は、今までにたくさんの利益を得て、他人からの借り入れを減らしてきたために、自己資本比率が高くなっているといえます。

日根野 健

執筆者:日根野 健

公認会計士ガイド

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株式投資をする上で、倒産する可能性のある企業は絶対避ける!
自己資本比率は40%が目安

上場企業とは、いわば日本の企業の代表選手、オールスターです。けれども、そのような企業でも残念ながら倒産してしまうことがあります。

倒産した企業の株価はどうなるのでしょうか? 2010年1月19日に倒産したJALの株価の推移を見てみましょう。

JALのチャート

【図 JALのチャート】


倒産すると、株価が1円になります。「株が紙切れになる」ということがありますが、企業が倒産して、まさに株価が1円になることをこう表現します。


株式投資において、持ち株が倒産することは、絶対に避けなければなりません。倒産する企業に投資しては、絶対にいけないのです。

では、上場企業約3700社のうち、何社くらいが倒産しているのでしょうか?過去5年間の上場企業の倒産件数を見てみると、2008年33件、2009年20件、2010年10件、2011年4件、2012年6件となっています。上場企業は約3700社ですから、約2%がこの5年間で倒産している計算になります。確率から見れば、50社の株を買えば、そのうち1社が5年以内に倒産してしまいます。

つまり、倒産企業に投資してしまうのは、決して他人事ではないのです。あなたも起こりうることなのです。では、どのようにすれば、倒産企業に投資することを避けることができるのでしょうか?

その回答は、自己資本比率の低い会社に投資せず、高い会社に投資することです。


東証上場企業の自己資本比率の平均値は、約36%(平成23年度)です。株式投資においては、少なくとも自己資本比率が40%以上であることが、ひとつの目安になります。自己資本比率が40%以上であれば、上場企業の平均以上に健全な財務体質であるといえます。理想を言えば、自己資本比率が60%以上であるとよいでしょう。

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