まるでノアの方舟に乗り込むかのような行進スタイルで展示されている
パリの国立自然史博物館は、動物のはく製の数の多さと展示方法がユニークなことで知られています。博物館の中の進化大陳列館では動物の進化の歴史を動物の剥製でたどれます。0階から地上3階まで、海の中の生物(無脊椎動物・貝・魚類)に始まり、陸の生物、人間への進化、絶滅してしまった動物の剥製がびっしり。
何より圧巻なのは2階の進化大行進というサバンナの動物の剥製たち。象やキリン、カバ、豹、サイにシマウマ、ライオンなどなど、まるでノアの方舟に乗り込むかのような行進スタイルで展示されています。
はく製の技術も素晴らしく、まるで生きているかのような動物達を間近にじっくりと見ることができて大感動しました。
日本だったらただ並べるだけになってしまいそうなはく製達をさすがフランスと唸るようなアーティスティックな方法で展示してあり、とても楽しかったです。
1889年(エッフェル塔建設と同じ年)に博物館建築家ジュール・アンドレによって建てられた鉄骨剥き出しと自然光の差し込む天井のガラス窓、大きな吹抜け構造という当時としてはかなり斬新なデザインの建物も見所です。
動物好きの方、パリのちょっと変わったミュージアムに興味のある方にはオススメです。
■国立自然史博物館
住所:57, rue Cuvier 75005
ホームページ:国立自然史博物館
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