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WPR#31 『イサム・ノグチ』展/前編

彫刻から空間デザインへ?その無限の創造力に触発されるイサム・ノグチ展。ニューヨーク、日本の美術館所蔵の作品の中から46点を展示。ガイド自らカメラ片手のプレス・レポートです。取材協力:東京都現代美術館

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

激動の20世紀を疾走したイサム・ノグチ

彼が追い続けたものは・・・・・



皆さん、イサム・ノグチをご存じですか?……
イサム・ノグチってどんな人?


イサム・ノグチは、提灯(ちょうちん…それも‘A・KA・RI’という素敵なネーミングで)を現代の照明器具として世界的に広めたファニチャーデザイナーであり、パリのユネスコ本部の庭園や、公園、遊園地などのランドスケープ(環境)デザイナーであり、晩年は日本とニューヨークを行き来した彫刻家です。

photo:Michio Noguchi・2005 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS, New York / SPDA, Tokyo
写真をクリックすると拡大されます。
そのイサム・ノグチ、生誕100周年を迎えた2004年、ニューヨーク・ホイットニー美術館等ノグチの偉大な功績を改めて見つめなおす回顧展がアメリカ、フランス、イタリア等世界各地で開催されました。しかし、彼の作品におおいに影響を与えた日本では大規模に開催されることなく、‘生誕101年目’の2005年になって本展覧会が札幌と東京で開催されました。 というのも、ノグチがこの世を去ってから17年が過ぎた今年、その意志を受け継いだ人々により、製作し続けられてきた『モエレ沼公園(札幌)』が遂に完成し、グランドオープンを迎えたからなのです。 公園のオープンとあわせ、広くノグチの世界を紹介しようというのが開催の理由です。
美術館エントランスに鎮座のイサムノグチ展表示ボード……いつもながら、エントランス入り口ではワクワクしまッス!
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ファニチャーイストのボクにとって、以前からヒューマンで暖かみのある照明、ソフア、テーブル等をデザインしたノグチの造形には興味津々。この展示会で彼の造形のルーツに触れることができたら。。。と思い、展覧会会場(東京江東区、木場公園内にある)東京都現代美術館に向かいました。 チケット売り場近くの通路から窓越しに作品が見えてきました! さて、次ページから、驚嘆のノグチ作品群をご紹介します。
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