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WPR#31 『イサム・ノグチ』展/前編(2ページ目)

彫刻から空間デザインへ?その無限の創造力に触発されるイサム・ノグチ展。ニューヨーク、日本の美術館所蔵の作品の中から46点を展示。ガイド自らカメラ片手のプレス・レポートです。取材協力:東京都現代美術館

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

いきなり、登場!

2m大のA・KA・RI


屋外展示場を見下ろすとノグチのストリートファニチャーが。
写真をクリックすると拡大されます。
チケット売り場に行く途中の通路から窓越しに、「おやッ!屋外に何か?。。。」 屋外展示場(サンクガーデン)を見下ろすと、ノグチのストリートファニチャーが目に入ってくる。 後で確認すると、それらは札幌のモエレ沼公園に設置されている鮮やかなテトラポット風の『オクテトラ(奥)』と縞々クラゲ風の『プレイ・スカルプチャ-(手前)』、いづれもノグチの作品(遊具)である。 この屋外展示物は、日本の美術館では珍しく、写真を撮ることも、来館した子供達や親子が自由に遊ぶこともできる、まさに平和や自然をテーマに多くの作品を残したイサム・ノグチからの贈り物・・・天気のいい日は、屋外でノグチの作品を愉しめる!いきなハカライに感謝!! さて、チケットチェックを済ませて、エスカレーターでB1に。 ・・・・・・・・薄暗いエントランスに入ると、いきなり 『きたァー!』
■2mのあかり 1985年制作 和紙、竹、木(財団法人イサム・ノグチ日本財団所蔵)
大きな、おおきな提灯。これは、あ・か・りの彫刻だ!
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柱、梁、床(台座)という日本建築を彷佛する構造体の中に、まるであかりの彫刻が浮遊するかのような佇まい。 『この大きな提灯の中は、光源はどうなってるの?』と近付いて見る。わずかな和紙の隙間…そうなんです、竹の骨組みに和紙を貼った、まさに「ちょうちん」…から中をのぞくと電球がひとつ・・・驚きましたねぇ。 電球ひとつで明かりを拡散し、こんな大きな球体でも、みごとなあかりの塊に仕立てている。 素晴らしいデザインの照明器具、これは日本の文化のうつしです。
・世界中で愛用されている照明「あかり」の解説→イサム・ノグチと「あかり」

次の明るいスペースは、キラリと光る彫刻が。。。
さて、次ページでは、ノグチの彫刻作品群をご紹介します。
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