調剤薬局を取り巻く環境

調剤薬局

成熟期に入り競争が激化する調剤薬局業界

調剤薬局と言われる薬局が登場したのは、意外に新しく1960年代と言われています。

その後、国が医薬分業を進めるべく診療報酬の改定において処方せん料を大幅に引き上げたことが転機となり、処方せんの発行枚数が増え始めました。同時にそれらの受け皿として1980年頃からは病院や診療所前に調剤薬局が多く登場しました。

その後、順調に規模を拡大してきた調剤薬局ですが、多くの県で分業率が70%に近付きそろそろ頭打ちが見えてきました。成熟した他の業界同様に大手ではM&Aが積極的に行われ、中堅の薬局が傘下におさめられています。

現在の調剤薬局を会社の規模別にみると、株式公開している上位の数社と30~50店舗の中堅会社、数店舗のローカル会社、そして個人薬局に分かれています。

今後はジェネリックなどの在庫負担も増え、これらに耐えられるある程度の規模を持つ薬局と、強力な個性のある個人薬局以外が生き残るのは難しくなっていくでしょう。


調剤薬局の主な仕事内容

調剤薬局の窓口

わかりやすい服薬指導が求められます

主な仕事内容は、病院やクリニックを受診した患者様が持ち込む処方せんに従って医薬品を調剤(混合・粉砕・分包)し用意できたお薬をわかりやすく説明することです。

なかでも処方せんの鑑査や服薬指導は効率化が進む薬局内でも、薬剤師の存在が強く発揮されるところでもあり重要です。

処方せんの鑑査とは、持ち込まれた処方せんに不備がないかを処方された薬の内容だけでなく、保険番号や有効期限についても確認します。また、患者様のお薬手帳を拝見して、重複投薬や相互作用の恐れがないかどうかもチェックします。

ここまでの確認作業において何らかの不都合があった場合、処方せんを発行した医師に対して疑義照会をします。これらの確認が取れて初めて医薬品の調剤を始めます。

窓口での服薬指導時には患者様に薬を見せつつ、用法を説明します。薬によっては服用の仕方が異なるもの、保存に注意がいるものもあり、もれなく患者様に伝えます。その後、薬歴としてそれらを記録し保存します。