8000回以上の驚異的ロングラン ミュージカル「キャッツ」
ブロードウェイで初めて観た時、オープニングから涙がぶわっとあふれてきて、終演までずーっと号泣してた上、その後もしばらく席を立てなかった記憶があります(笑)。それだけ魂を含めた、全身の水分を持っていかれた作品です、私にとって。イギリスの詩人・TSエリオットの『ポッサムおじさんの猫と付き合う方法』を原作に、『オペラ座の怪人』等で有名なアンドリュー・ロイド=ウェーバーが曲を付けたミュージカルですが、日本では劇団四季が定期的に公演を行っているようです。今度は広島かな?
原作が詩なので、歌詞がイギリスにある地名で韻を踏んでいたりして、そのあたりがわかるとすごくおもしろいですね。でも四季版は、ものすごく上手に、日本語としてもとても美しく訳してあって、さすが浅利慶太先生だと思います。
で、「単に猫が歌って踊ってるだけだろ」っていう人もいるんですが(笑)、すごく乱暴にまとめると、「生と死」「創造と破壊」を猫を通じて表現しているような気がするんですよ。「万物は流転する」というか、そういう「人知を超えた自然の理(ことわり)」の圧倒的な存在感を見せつけられるので、涙が止まらないかんじに私はなるのです。
ただ、ほんとにちっちゃい子は、猫に扮した俳優さんがちょっかいかけてくるので、それで涙が止まらない場合もありますが(笑)。ある程度もののわかる子がこれを観て泣いてたら、とても感性の豊かな子だと思うので、ご両親はどうかその素敵な部分を伸ばしてあげてくださいね。
■『CATS』Official Site(イギリス)
http://www.catsthemusical.com/
■『CATS』(劇団四季)
http://www.shiki.gr.jp/applause/cats/index.html
※上記データは記事公開時点のものです。