資産運用/1000万円を作る資産運用法

4年で倍増!1000万円を作った投資信託

投資の基本は分散ですが、たまたま集中してやってうまくいくこともあります。日本株に投資するファンドに投資して、4年間で1,000万円を作ったある人の成功事例です。普通の人には真似してほしくないのですが、不可能ではない運用方法の一つとしてご案内します。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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500万円から4年で1000万円をつくりました

豊かな人生を送るために、まずは金融資産1000万円を目指しましょう。そのために、いろいろな方法が考えられますが、今日はシンプルでインパクトのある事例をご紹介します。それは、500万円をたった4年間で2倍の1000万円にしたという成功事例です。

1本の投信に集中投資しました

投資の基本は分散です。

私は、国際分散投資といって、5~10の投資信託を組み合わせてポートフォリオを作る方法をいつも提案しています。

リーマンショック直後に出会ったお客様のA様は、思い切りの良い男性でした。私が国際分散投資で10本の投資信託の組み合わせを勧めたにもかかわらず「一番良いファンドを一つだけ教えてほしい」と頼まれた。仕方なく、ある投資信託をナンバーワン・ファンドとして教えてさしあげました。そうしたら、A様はすべての投資資金をその一つの投資信託だけに投入したのです。

2009年1月時点でその投資信託の基準価額は、13200円ていどでした。あれから4年間、経済環境は決して良くはありませんでしたが、この投資信託は順調に基準価額を上げてきました。

2013年1月4日の時点では、26841円となりました。ちょうど2倍の水準です。4年間で、500万円から1000万円を作った計算になります。

米国で1.6倍、日本は横ばいの4年間でした

この4年間でニューヨーク株価は1.6倍になりました(S&P500)。世界中で株価が回復して、経済は正常化に向っています。しかし、日本を襲ったのは、東日本大震災、政治の停滞、そして円高でした。

この4年間でドル円は6%も高くなっていました。日本の輸出企業は利益を大きく減らしたのです。そのせいもあって、日本の株価はいまだに4年前のままです(1月7日時点にTOPIXで比較)。そんな環境の中で、資産を倍に増やしたこの投資信託は、並の成績ではありません。

確かにずば抜けた成績でしたが

卓越した成績で、たった4年で500万円を1000万円にしてくれた投資信託とは、JPモルガンが運用するJFザ・ジャパンでした。このJFザ・ジャパンが、いかに優秀なファンドであったかは、いろいろな解説が書かれていますので、ご参考にしてください。

「アクティブ投信が勝つ本当の理由は」

また、モーニングスター社からは2011年の”ファンドオブザイヤー”として最優秀ファンド賞を受賞しています。すべての人が認める高い収益率を記録しました。

ファンドオブザイヤー2011

良い成績の裏にはワケがあり、それが永続すると期待してはいけないことも事実です。このファンドを褒めちぎることが主旨ではありません。

投資信託の可能性を知って欲しい

この記事で訴えたいことは、国内の投資信託にも探せば素晴しい成果をもたらしてくれる投資信託が実はあるということです。素晴しいとは、どのくらい素晴しいのか?それは、「5年間で2倍」という実績がすべてを物語ってくれます。

このくらい鮮やかなことが投資信託でもできることをお伝えしたかったのですが、A様の真似をすることは推奨できません。

やはり、複数の投資信託を使った分散投資をおススメしています。
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