高齢出産ファミリーは「贅沢子育て」に気を付けて
お子さんが自立するとき、あなたは何歳?
貯蓄もそれなりにあって、休日の過ごし方も買い物も自分の好みのスタイルができています。夫婦それぞれが仕事を持ったアラフォー世代の夫婦には、そんな大人の余裕を感じさせるカップルが多くいらっしゃいます。
いいものを見る目と、いいものを選ぶ経済的な余裕を持ったアラフォー夫婦のもとに、待望の子どもが生まれると、子育てにも理想をもとめてお金をかけすぎる傾向があります。センスがいいベビーカーや抱っこひも、教育方針にこだわりを持った保育園や幼稚園、評判のいいキッズ英会話教室やスイミング教室、小学校受験、中学校受験、それにまつわる塾情報……。
いい子育てをするために情報を集めていくと、ネット上からもいい情報はたくさん集まりますし、似たようなライフスタイルの友人からの口コミ情報もたくさん集まるでしょう。知らなければそのまますぎていくことも、知ってしまえば試してみたくなるもので、気が付いたら膨大な費用を子どもにつぎ込むことになるのです。
住まいや老後にもお金をかけたい
「いい子育てをしたいから、子育てにお金をかけたい」それ自体はなにも問題ありませんが、お金をかけるポイントは、子育てだけではありません。見る目の肥えているアラフォー世帯は、住まいにも環境のいいエリアとそれなりの質を求めます。また、老後の暮らしをイメージしてもらうと「貧しい老後は嫌」「旅行に行ったり、おいしいものを食べたり、楽しみにもお金を使いたい」という答えが返ってきます。現役のいまも老後もいい環境で文化的な暮らしをしたいと思えば、住宅資金や老後資金も十分に確保しておく必要があります。子育てにかける費用は、子育て単体で考えるのではなく、住居費や老後資金も含めて総合的に考えましょう。