食と健康/旬・季節の食事の食べ方・レシピ

疲れたおなかや冷えた体にほっこり 納豆汁(2ページ目)

年末年始からお正月にかけて、ご馳走続きで、胃腸もちょっとお疲れ気味ではないでしょうか。納豆汁は、古くからの風邪予防にも役立つとされてきた冬の養生食。寒さも厳しい冬に、お腹に優しくほっこり温まります。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド


大根ですり潰すのがコツ!

納豆汁は、納豆をすりつぶすのがちょっと大変です。山形県のサイト等で知りましたが、すりこぎではなく大根で潰すのがコツだそうです。確かにすりこぎですると、ネバネバが強くなり潰し難いですが、大根でやってみたところ、一粒ずつを潰しやすいように思いました。

納豆汁の具は、豆腐、油揚げ、味噌と大豆製品の4重ねで、しっかりたんぱく質をとることが基本。きのこ、こんにゃく、大根、里芋等を入れることもあり、地域や家庭によってさまざまです。ご家庭で有り合わせの野菜や芋、海藻など、お好みで使いましょう。今回は、一般的な材料で、核家族で食べられる程度の量のレシピをご紹介します。
 

納豆汁の作り方


納豆汁(4人分)
納豆汁

つぶした納豆を溶き入れた納豆汁。寒い日に温まり、栄養たっぷり

  • 納豆 1パック
  • 木綿豆腐 150g
  • うすあげ 適量
  • 舞茸、大根、わかめ 各少量
  • だし 500cc
  • 味噌 大さじ4杯
  • 白ねぎ 適量
  • 七味唐辛子 少々
作り方
  1. すりばちに納豆を入れ、大根をすりこぎ代わりにして潰す。まずは一粒ずつたたくようにすると潰しやすいです。適度に大根の水分が出て、納豆が逃げにくく、すり潰しやすくなります。
  2. 薄あげは短冊切り、豆腐は角切り、舞茸は小分けし、ワカメ、白ネギは小口切りします。
  3. 豆腐とわかめ以外の材料を出汁で煮て、火が通ったら豆腐を加えてひと煮立ちさせ、味噌を溶かし入れ、すり潰した納豆を煮汁でゆるめてから溶かし入れ、沸騰直前にわかめを加えて火をとめます。納豆を入れてから沸騰させないことがポイントです。
  4. お椀にもって、白ネギをのせ、七味唐辛子をふります。

参考/
  • 納豆汁(山形県)
  • 江戸時代 食生活事典(雄山閣)
  • 江戸の食卓(河出書房)
  • 江戸随筆に見る「納豆」(全国納豆共同組合連合会納豆PRセンター)
  • その他
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