軽自動車で初の「自動ブレーキ」実用化

MOVE L“SA” フロント

MOVE L“SA” フロント

燃費を追求したスズキ・ワゴンRや、可愛らしいスタイルで驚くほどの受注台数となっているホンダ・N-BOXに押されていたダイハツ・ムーヴが大きなマイナーチェンジを行った。ポイントは三つ。「大幅値下げ」と「燃費向上」、そして「自動ブレーキ」を軽自動車で始めて実用化したことである。

まず値下げ。海外からの調達比率を上げるなど部品などのコストダウンを再度行い、ベースグレードの『L』(107万円)で5万円も安くしてきた。ダイハツだってコストダウンは行っていただろうから、徹底的に見直しということだろう。軽自動車で5%近い値下げをしたことなど聞いたことがない。

燃費の向上は、アイドリングストップ開始の速度を7km/hからワゴンRと同じ9km/hに引き上げ、CVT(金属ベルト式変速機)の伝達効率を最適にコントロールするようエンジンの熱を使ったり、ポンピングロス低減のためEGRの量を極限まで増やすなど、細かく改良した。

さらに気筒ごとの点火タイミングまで最適化したというから芸が細かい。これらの技術により少しづつ燃費を稼ぎ、JC08モードで27km/LからワゴンRの28.8km/Lをわずかに凌ぎ29km/Lへ。ミラ・イースの燃費を0.2km/L超えてきたアルトECOに対する意趣返しか?

新開発「スマートアシスト」undefinedレーザーレーダー

新開発「スマートアシスト」 レーザーレーダー

『スマートアシスト』と呼ばれる自動ブレーキは、レーザーレーダーで前方20mまでの先行車を探知。先行車と自車の速度差が20km/hまでなら自動停止する。つまり20km/h以内だったら停止されても止まれる、ということ。30km/h差までは、ほとんど停止状態になるそうな。

レーザーレーダーを使うフォルクスワーゲン・アップやマツダ・CX-5は30km/hから停止可能なので、もう一頑張りしてほしかった。ちなみにアスマートアシスト付きを選ぶと、横滑り防止装置VSCもセットで付く。VSCだけでも5万円以上のオプションだから、スマートアシストはお買い得だ。

気になるスマートアシストの価格だが、ベーシックな『L』グレードで6万円高。上級グレードの『X』なら5万円高。Lの場合、自動ブレーキの他、チルトステアリングとシートリフターも付くためなのだけれど、この二つで1万円は猛烈に高いと思う。小柄な人は便利な装備なので諦めるしかありません。

ムーヴにとって最大のライバルとなったN-ONEは横滑り防止装置付きの燃費27km/Lで115万円。マイナーチェンジ前のムーヴなら燃費同じで横滑り防止装置無し112万円だ。今や燃費が良くなり、横滑り防止装置だけでなく自動ブレーキまで付いて116万円でございます。
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