4位 ブラザー「PRIVIO MFC-J960DN」
ブラザーの「PRIVIO(プリビオ)」シリーズは、2011年まで「MyMio(マイミーオ)」シリーズとして展開していたプリンタ・複合機だ。2012年から新ブランドとして展開することとなった。MFC-J960DNの基本的な魅力は「ファクス・電話機能」にある。5位のエプソン「EP-905F」を「“ほぼ全部入り”モデル」と紹介したが、こちらは“真の全部入り”モデルといっても過言ではない。プリンタ・スキャナ・コピーだけでなく、ファクス、電話、デジタルコードレス子機まで付いているのはPRIVIOシリーズだけだ。
3色の染料カラーインクと顔料ブラックインクの4色インクを採用。写真印刷の画質はエプソンやキヤノンに及ばないが、顔料ブラックインクのため文書印刷に強いのが魅力。写真もブラザーの専用紙を使えば十分満足のいく画質に仕上がるはずだ。
有線LANと無線LANに対応しているので、家中のどこにでも設置できる。ただし下位モデルのように「無線ファクス機能」を搭載していないので、親機は必ず電話線の近くに設置する必要がある。
低ランニングコストを実現するのも魅力の一つだ。パソコンから直接ファクスを送受信できる「PCファクス」にも対応しており、印刷時の用紙代やインク代を節約できる。
通常の印刷時には、インクを最大50%削減できる「インク節約モード」が効果を発揮する。他社の節約モードのように全体を薄くするのではなく、塗りつぶし部分を薄くしてインクを節約するため、見やすさを全く損ねないのがうれしい。
スマートフォン・タブレットから直接印刷する機能や、スキャンした書類をFacebookやEvernoteなどに直接アップするクラウド連携機能も備えており、かなり機能的に充実したモデルとなっている。