保険事故の9割超が雨漏り

昨年、雨漏りの事故による保険金の支払い件数は1302件。そのうち91.7%が屋根及び壁の防水事故で支払われました。これらの事故の内容はこれまでと違った事故で、家のつくり方の変化と大きく関連性があるのです。そのつくり方の変化とはどういう変化なのでしょうか?


構造躯体の変化も自己の甚大化を招いている

これまで住宅業界で認識されてきた雨漏り事故は雨漏りしてもシミ抜きや雨漏り箇所をふさげば済む軽微な事故でした。しかし昨今の雨漏り事故がやや厄介になっているのは次のことに原因があるでしょう。

1.住宅敷地が狭小化することで軒先を充分に出せなくなっている

2.外壁仕様が湿式(モルタルなど)から乾式(サイディング)に変わってきた

3.構造躯体の高気密・高断熱が雨漏り事故を変質させた大きな要因


つまり軽微ではなく、一度雨漏りを起こすと甚大化の傾向があるのです。これら1~3の中で特に注意が必要なのが2です。外壁サイディングの通気工法は雨水が浸入しても排出されるので、問題は起きないと言われています。ところがいったん雨水が浸入すると排出されず内部結露による木材の腐朽速度は非常に早く、不具合をみつけた時点で手遅れといったことがあるのです。