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雨漏り事故は家のつくり方が引き起こす(2ページ目)

昨年、雨漏りの事故による保険金の支払い件数は1302件。そのうち91.7%が屋根及び壁の防水事故で支払われました。これらの事故の内容はこれまでと違った事故で、家のつくり方の変化と大きく関連性があるのです。そのつくり方の変化とはどういう変化なのでしょうか?

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


こんなところで雨漏り事故が発生します


こんなところで雨漏り発生!

こんなところで雨漏り発生!


雨漏り事故は施工不良ばかりでなく、無理な工期や防水施工時に細部に手が入らず確実な作業ができなかったために不具合がおきるケースもあります。したがって工期には余裕をみること、工事を監理する人はできれば経験豊富な人を選ぶと良いのです。


設計計画をするにあたって注意すること

高気密・高断熱で通気工法を施工する場合は、この工法をきちんと理解している施工業者にお願いしましょう。通気工法の納まりを間違うと、壁内に空気が流れず結露をおこし、逆に裏目に出てしまうからです。通気工法では通気のために必ず孔を設けることがポイントです。たとえば軒の出なども短いと軒天に通気口を設けると雨水が浸入しやすくなることもあるので、雨水浸入を防止する専用パーツなどをつけることも考えられます。

雨漏り事故はほとんどが施工不良が原因ではありますが、やはりそれは設計計画段階でバルコニーの雨水処理の仕方、軒の出の長さ、水勾配などきちんと打合せをして無理のないデザインかを確かめる必要があります。さらに工事が始まって現場に顔を出した際など、何気なく聞いたり質問をして、自分でも理解を深めることで建物を大事にしていこうという気にもなります。ほとんどの施工業者は一生懸命につくってくれます。それでも雨漏りは厄介ものです。
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