住友林業レジデンシャルが手掛ける、外国人のニーズを捉えた高品質の賃貸住宅

住友林業レジデンシャルが手掛ける大規模修繕

2024年3月に、外国人向けの賃貸住宅である「芦花公園留学生会館」がリニューアルオープンを迎えました。建物の大規模修繕だけでなく、設備や管理サービスなどを総合的に手掛けたのが、住友林業グループのひとつ「住友林業レジデンシャル」です。
 
今回は、同社の海外営業部 王雄剛（おう ゆうご）が、このプロジェクトのポイントや将来に向けての展望などをご紹介します。
 
王「私たちは住友林業の100％子会社で、主に賃貸住宅のサブリースや管理・仲介などを行い、管理規模は日本全国で約４万戸にわたります。その中で海外営業部では、留学や就業で日本に滞在している外国人をターゲットとした賃貸住宅を取り扱っています。
 
芦花公園留学生会館は、自社で所有している鉄骨造3階建て・68室の物件です。施工が1993年で大規模修繕のタイミングとなっており、１年かけてリニューアルの準備を進めてきました」

中長期滞在で増え続ける外国人のニーズを満たす住宅を提供

今回のリニューアルは大規模修繕の時期がきっかけですが、注目ポイントは現在の社会情勢を反映するという意味が含まれていることです。
 
王「住友林業レジデンシャルが、外国人向け賃貸事業をスタートしたのは2007年のこと。日本に滞在する外国人は年々増加し、2050年ごろには人口の10％になると言われています。
 
中長期で滞在する外国人への住まいの提供は、将来に向けて社会的な意義がある事業です。高品質な住宅へのニーズも高まっており、それに応えるために、自社の技術やネットワークを活用しながら管理している物件を順次リノベーションしています」
 
この留学生会館のプロジェクトに際しては、住友林業グループらしい3つのコンセプトが掲げられています。
 
王「ひとつは住友林業の大きな強みである『木質感あふれる住空間』、ふたつめは『安心安全で便利な設備』、そして『外国人に最適な管理サービス』です」
 
ではこの3つが、リニューアルにあたって具体的にどう活かされているか見ていきましょう。

（１）木質感あふれる住空間

王「第一に、暮らしていて心地いいと感じる空間づくりを意識しました。外構は樹木を植え替え、木調のフェンスやルーバーを配置、玄関にはウッドタイルを使用して木質感を演出しています。
 
食事や交流の場となるコミュニティスペース（ラウンジ）は、柱や壁に木調のクロス、床は木調のフロアタイルを貼りました。大勢の人が移動するところや、キッチンなど汚れや傷みが気になるエリアには木調の部材、一部の家具や室内のサイン類は木質の部材と、場所によって使い分けています。木の家のイメージを大切にしながら、メンテナンスもしやすいように工夫しました」
 
間取りも一部変え、キッチンと食事スペースを仕切って分けるなど使いやすい動線に。それぞれの居室は、入居者の退去に合わせて床や家具などをリフォームし、豊かな木質感を楽しめるようになっています。
 
王「実際に、リニューアル工事のために入居時期がずれたり、家賃がアップしても予約が途切れない状況で大変好評です。住宅に質の高さを求める外国人が増えているのを実感しています」

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