(2)安心安全で便利な設備
左:玄関ホール 中:居室 右:共用廊下
外国人が生活の不安なく、安全安心に暮らすために重要なのがセキュリティ面です。
王「エントランスはオートロックで、遠隔操作できるWeb防犯カメラも設置しています。初めての来日でカギを紛失するなどのトラブルに対応するため、居室は電子で施錠するスマートロックに切り替えました。
また、宅配サービスでは数社と提携し、配達員が専用のツールでオートロックを解除して、居室まで荷物を届けてくれる『スマート置き配』も導入しています」
生活の利便性を高めるものとしては、コミュニティスペースに共用のキッチンを備え、館内にコインランドリーや自販機、ロッカールームなども設置。
王「居室には家具や家電が常設されており、布団やカーテンはオプションで手配可能ですので、手ぶらで来日しても直接入居することができます。室内に部屋干しができる金具を新設するなど、細かい部分まで暮らしやすさを追求しました」
(3)外国人に最適な管理サービス
外国人ならではの不安やお困りごとには、これまでの海外営業部の経験から、数々のサービスで対応しています。
王「一番のポイントは『手続きの簡潔化』です。例えば、入居に際しては連帯保証人や保証会社は不要となっています。火災保険も当社で加入するなど、できるだけ入居者自身が交渉するものや必要書類を減らしました。
顔認証などのシステムを活用することで、退去の際も無人で管理することができます。言葉が不自由で心配な方には、多言語による入居前の案内や生活サポートも。常に入居者のニーズをアップデートすることで新しい管理サービスを模索し、より暮らしやすい賃貸住宅を目指しています」
住友林業グループの力を結集したリニューアル
今回のリニューアルは、住友林業レジデンシャルだけでなく、グループ各社がそれぞれの得意分野で関わったプロジェクトであるのも大きな特徴です。
王「全体の企画や監修は当社が担当し、設計・施工はエイムクリエイツが行っています。また、ウッドタイルなど木質部材は、戸建住宅でも銘木の部材を扱っている住友林業クレストが供給、木を利用した館内サインの制作はスミリンウッドピースが手掛けるなど、まさに住友林業グループの総合力を活かしたリニューアルとなりました」
こうしたグループ各社のノウハウは、さまざまな事業において大きな推進力となるものです。
王「グループの力は、本当に頼もしいものでした。私たちは賃貸事業の他に、ビルやオフィス・商業施設・分譲マンションの管理、借地権に関する業務など幅広い事業を展開しています。さらに今後は、高齢者向け住宅などの分野にも積極的に参画していく予定で、住友林業グループの経験と実績を活かせると確信しています」
すべての人が、快適に暮らせる住宅を提供したい
以前、来日する外国人の中には「取りあえず住むところがあればいい」という考えの方も少なからず見受けられました。最近はニーズが多様化し、より充実した住まいを求める傾向があります。
王「現在、5つの外国人向け賃貸住宅を管理していますが、まだリニューアルしていない物件も今後の実施のため協議を進めています。賃貸住宅のオーナー様には、個別相談の他に会報誌などでも情報共有し、コンセプトへのご理解を深めていただいているところです。
将来的には、住友林業グループのブランド力、実績、ネットワークとノウハウを活かし、ブランドネームを冠するような賃貸住宅を提供していきたいと考えています」
住友林業グループは、戸建住宅や分譲マンション、賃貸住宅などあらゆるカテゴリーで「すべての人が快適に暮らせる木の家づくり」をいつも意識しています。今後もより快適で安心安全な暮らしをサポートしてまいります。
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