高感度機能はOM-D E-M5と競うレベル
画質面をチェックしてみましょう。これまでマイクロフォーサーズ機は高感度に弱いとされてきましたが、その評判はOM-D E-M5(レビュー:ミラーレスの完成形 オリンパス OM-D E-M5レビュー)によってほぼ覆されました。ISO1600で撮影した実写画像の切り出し。
OM-Dのレビューに使った実写画像とも比較したのですが、DMC-G5のほうがわずかに高感度時のノイズが多いようです。
画像の傾向は基本的に地味という印象です。そのフォローとしてクリエイティブスタイルを用いるという撮影方法をオススメします。クリエイティブスタイルで撮影した画像は実写画像一覧をご覧ください。あるいは画質の設定を常にVividにしておいてもいいかなとも思うことがありました。
とはいえ、地味すぎて困るというわけでもなく、むしろ個人的には好印象であったと感じました。
おっと、最後にバッテリーライフもチェックしておきましょう。電動ズームレンズを装着した場合のCIPA準拠の撮影可能枚数は310枚。ただし、非電動のズームレンズを装着した場合も320枚とほとんど変わりません。
1日であればそれなりに撮影できるといったところでしょうか。ヘビーな撮影をするのであれば、予備バッテリーをひとつ用意しておいた方がよいと思います。
まとめ - パパママの気楽な撮影にも本格的撮影にも耐えられるミラーレス
先代のDMC-G3はボディが薄型に振られたこともあって、GFシリーズとの立ち位置が中途半端になってしまったのですが、今回のDMC-G5はコンセプトがはっきりしていて面白い機種だと感じました。ファンクションレバーによる電動ズームや、タッチパネルでのさまざまな操作など、コンパクトデジカメからのステップアップユーザーに対して、高画質で使いやすいという受け皿になってくれる製品といえるでしょう。
その一方でがっちりとしたグリップや豊富なクリエイティブスタイル、あるいはファンクションレバーによる露出補正のしやすさなど本格的な撮影にも耐えられる仕様となっています。
特に動画撮影時の電動ズームによるスムースなズームイン/アウトは他のデジタル一眼カメラにはない特徴といえるでしょう。
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