建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

密集地に建つ塔の家[Small House](2ページ目)

東京の住宅密集地の一画に、30代の若夫婦と子供が住む4m四方の細長い家が完成しました。9mの高さの中に、各階の天井高に変化のある正方形のワンフロアを積み重ねたような、究極の狭小住宅です。

執筆者:川畑 博哉

地面から1m下がったベッドルーム


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寝室
1. ベッドルームの床は地面から1m下がっている。床はラワン合板敷き。
2. 玄関ポーチとトイレブースの下は収納として使われる。
写真は全て畝森泰行建築設計事務所


玄関のガラスの引戸を開けると、正面にトイレと玄関収納のドアがあり、右を見ると最上階のバスルームまで一気に立ち上がる白い螺旋階段が現れます。まるでこの家の背骨のようです。階段を5段下がるとベッドルーム。床は地面から1m下がっているので、天井高は3mにもなります。玄関のガラス引戸と東側の窓から外の光が入り込む、明るい半地下の空間になっています。 床に空けられた螺旋階段の丸い穴の断面で分かるように、この家の床の厚みはわずか70mmしかありません。究極とも言える寸法で実現できたのは、構造を担当したストラクチャード・エンヴァイロンメントのアラン・バーデン氏の功績です。

◆建築データと建築家プロフィール


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