問題の多い若者の食生活
「弁当の日」提唱者の竹下和男氏のスライドに込められた数々のエピソードに感動し、何度も講演を聞く人もいます。
画像提供/大阪ガス株式会社
以前食関連のシンポジウムで、竹下氏がこの食事内容や生活を紹介したところ、専門家からは、
- 体内時計が狂っている
- 調理をほとんどする必要がない
- 噛むことも必要ない、
子どもの持っている本来の力を引き出す
竹下氏は、こう語ります。「幼少期の子どもの脳の中で、脳の働きの中心的な役割を果たす神経細胞ニューロンは増え続けて一度安定しますが、8歳頃から一旦減り85%位で安定します。その残りの15%は、その後19歳位までの間に人との付き合い方等の経験を通じて獲得していくのです。
なぜ、8歳くらいで一度増えた二ューロンは減るのか? それまでに使わなかったニューロンを整理しているのです。せっかく能力があるのにもかかわらず、それを伸ばす機会を失うことは、もったいない。私は教育者ですから、『人権』という視点から、本来持っている能力を引き出すべきであると考えました。
また今の日本は、子育てを楽しめない人が増えている社会、家族のあり方が問われている時代です。私は、どんな子どもでも関わりその成長を見守ることは本当に楽しいことだと思います。一人でも多く子育てが楽しめる人を増やすためには、子どもを取り巻く社会を変えたい。そのための方法が、『弁当の日』だったんです。」