たくさんの起業や開業に立ち会う中で本当にオフィスを借りる必要があるのだろうかと思うことがあります。不動産業者さんや大家さんに聴かれたら怒られてしまいそうですが、どうして不動産業者の私がそう感じてしまうのか。おそらく、オフィスの機能や役割についてあまり深くは考えていないという方がいらっしゃるのではないかと思います。

これから起業する皆様の中には、オフィスを借りずにご自宅でスタートされる方も多く、いらっしゃると思います。
一方でオフィスを借りて事業をスタートすることを前提にしている方もいらっしゃいます。起業するに当たって自身の事業計画を考慮したオフィスの役割とはどんなものか、またどのような機能が必要なのでしょうか。


オフィスの機能

1.来客、来社機能
お客様が、サービスを利用するために訪れるスペース

2.応接、応対機能
訪れたお客様に応対するスペース

3.自宅以外を登記住所とする機能
会社設立の住所を確保する。

4.企業イメージを向上させる機能
取引先や顧客からの信用を確保する。

5.集客機能
駅からの距離が近い、わかりやすいルートにある立地で
競合他社よりも有利に集客できる。

6.営業拠点機能
顧客先へアクセス良く活動する為の立地で
営業効率を上げる。

7.内勤ワークスペース機能
内勤者が、オフィスワークをする場所

8.倉庫機能
商品や営業用サンプルなどを保管する為の場所

自分の業種や業態によって必要になるものを先述の内容に照らし合わせていくとどのようなオフィスが必要になるのかを決定し易くなります。


参考事例

スマートフォンのアクセサリーをネットで販売する会社を自宅で起業する場合

1.来社・来店機能

対顧客では、不要です。ただし、対メーカーで必要になる場合があります。

2.応接、応対機能
上記と同様です。

3.自宅以外を登記住所とする機能
自宅を登記住所としてもメーカーの与信基準に問題はありません。
取引についても支障はありません。

4.企業イメージを向上させる機能
対顧客、対メーカーともにオフィスを借りることでイメージアップを図れます。

5.集客機能
インターネットで集客しているので立地を生かしての集客は、不要です。

6.営業拠点機能
自宅が主要メーカーと離れていないので支障はありません。

7.内勤ワークスペース機能
創業時、内勤者は、私と共同創業者の友人のみなので自宅で
支障はありません。新たな従業員が入る時に再考します。

3

トランクルーム

8.倉庫機能
商品在庫はあるものの、場所を取らないので自宅で対応が可能です。

このようなケースの場合は、取扱う商品のメーカーが、自宅で登記する場合でも商品を供給してくれる状況であれば、オフィスは不要ではないのはでしょうか。
仮に在庫を保管する場所が必要であれば安価なトランクルームなどを利用することもできます。