家庭料理だから見た目よりも効率重視でカット
焼きそばや野菜炒めなど、我が家で最も出番の多いにんじんの切り方は、お料理の切り方の名称でいうと短冊切りですが、家族で食べる料理なら見た目のきれいさよりも切りやすさ、無駄のなさを大切にしてカットします。大きさにもよりますが、まずにんじんを横にして、2~3等分にカットします。1個を立てて置き、縦方向に2~4等分にしてから、薄切りにします。
側面のカーブしている部分は、切り終える前、残りの横幅よりも高さの方が高くなります。そうなったらパタンと倒して、いままで底だった部分をカットします。この方が切りやすいからです。
仕上がりは、短冊切りほどきれいにそろいません。太めの千切りになる部分も多いですし、一番太い幅と、一番細い幅の誤差はかなりのものです。
ですが、この切り方の良いところは安定性。短冊切りよりも大きめに切り分けるので、置いたときの安定性が良く、薄切りにしやすくなります。
にんじんはかたい食材なので、やわらかくなるのに時間がかかるせいか、カットした食材の大きさによるやわらかさのムラをあまり感じません。一番大きく太いにんじんでかたさを調節すれば大丈夫です。
本当にきれいな短冊切りにしようとすると、カーブのある部分は使わないことになります。それはもったいないですよね。仕上がったお料理のにんじんサイズは整っていないですが、家庭料理は見た目より味重視、切りやすく無駄の出ない方法がベストだと思っています。