賢く生きる3分間マネーハック/賢く生きる 3分間マネーハック

国に払う税金を寄付で「移す」マネーハック(2ページ目)

「1万円寄付を」と言うと、ほとんどの人がためらうでしょう。しかしその分税金が減ってほとんど戻ってくるとしたらどうでしょう。寄付の仕組みを整理してみます。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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自分のお金の使い道は自分で決められる!

今回のマネーハックのポイントは、「国に税金を納めて、国に使い道を決めてもらう」だけではなく、「活動を支持する団体に寄付し、税金の一部の使い道を自分で決める」ことができる点にあります。

寄付金控除によって還付金をもらうということは、実質的に税金を減らしてその分をボランティア団体等に入金したということだからです。

よく、「事業仕分けが納得いかん」と文句を言っている人がいますが、もし「はやぶさ2」を支援したければjJAXAに募金をすれば、自分の税金の一部の使い道を具体的に指定することができるのです。

お金の流れの「当たり前」をひっくり返せると思えば、寄付もちょっと痛快ではありませんか?

年末調整の還付金を寄付に回すのもマネーハック

また、寄付する金額も無理をする必要はありません。

私は寄付を薦めるとき、「年末調整で返ってきた還付金ぐらいの金額」を提案しています。数千円では寄付した、という実感も小さなものになりますが、数十万円も入金すると自分自身の生活が苦しくなってしまいます。数万円くらいを考えてみるといいでしょう。熱心な方でも、年収の1%くらいが適当だと思います。もちろん、子育て等でお金がかかる人は無理をする必要はありません。

会社員の場合、年末調整で戻ってくる還付金は、「引かれすぎた所得税の精算」です。これを全額寄付しても毎月の生活にはほとんど支障がなく寄付の予算を確保できます。しかも、翌年すぐに確定申告がやってくれば、その一部がまた自分に戻ってくることになります。お金が国と自分の間を何度もぐるぐる回っている感じも、ちょっと面白くもあります。


少し調べてみると、寄付を募っている団体がたくさんあり、世の中をよくするため一生懸命取り組んでいる活動がたくさんあります。そのためにはお金が必要であり、こうした団体はいつも寄付を求めています。

年末、ちょっと時間があるとき、寄付について考えてみませんか。
多分あなたの心は少し温かくなると思います。寄付したお金が誰かの幸せを作り、自分も幸せにすることができるとすれば、これもまたちょっとしたマネーハックかもしれませんね。
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